藤浪アカン…ワースト7四死球で7失点

 「巨人11-2阪神」(11日、東京ド)

 伝統の一戦で、屈辱的な敗戦を喫した。阪神先発の藤浪晋太郎投手(21)は自己ワーストの7四死球と制球が乱れ、六回途中、7失点で降板。5敗目を喫し、自身の連勝は6で止まった。チームは借金2で、首位・巨人とのゲーム差は2・5に開いた。同一カード3連敗は絶対に阻止しなければならない。猛虎よ、奮い立て!

 表情をゆがめて、天を仰いだ。2-4の六回、2死満塁。試合の勝負どころで、長野に投じた154キロ直球を狙われた。右前で弾んだ痛恨の一打。藤浪は右腰を激しくたたいて、自身への怒りを表現した。連敗ストップを託されながら六回途中、自己ワーストタイ7失点でKO。黒星の重みを知るからこそ、感情を抑えきれなかった。

 「ブルペンから良くない中で、ボールも良くなかった。ゲームに入っていけるかなというところで、ホームランを打たれて出はなをくじかれた。悪い中で修正できなかったです」

 前半戦最終登板で、自身の連勝は「6」でストップした。初回、3番坂本に先制ソロを被弾。いつもならここから立て直すが、この日ばかりは修正能力を発揮できない。暴投、相川の適時二塁打、押し出し死球…。味方の反撃後も、ズルズルと失点を重ねていった。投球フォームのバランス、リリースポイントがかみ合わず、「修正点をつかめないままバタバタしてしまった。もうちょっとしっかり考えないといけない。工夫が足りなかったです」と自戒。自己ワースト7四死球の投球に悔しさをにじませた。

 前半戦は7勝5敗、防御率2・62の成績でターン。最後は勝利で飾れなかったが、底知れない可能性を示したのも事実だ。3年連続出場する球宴は第2戦(マツダ)に登板予定で、後半戦は2カード目のDeNA3連戦の先発が濃厚。「しっかり反省してオールスターをはさんで、次につなげたい」と後半戦のリベンジを見据えた。

 チームはメッセンジャー、藤浪を並べて、首位奪回を狙ったもののまさかの連敗。東京ドーム6連敗となり、王者の底力を見せつけられた。ただ、今季はこうした苦境を何度もはね返してきた。再び訪れた試練にも指揮官はファイティングポーズを崩さない。3連敗阻止へ闘志を燃やす。

 「とにかく一戦一戦。(球宴まで)あと3つの気持ちは変わらない。このカードの流れは非常に良くないけど、断ち切る戦いを明日しないといけない」

 12日・巨人の先発は菅野。宿敵のエースをたたいて、猛虎の意地を見せたい。

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