ドラ3江越「敵投手と仲良く」に感銘

 ドラフト3位の阪神・江越大賀外野手(21)=駒大=が13日、都内で「2015NPB新人研修会」に出席した。13年WBC日本代表監督の山本浩二氏(68)の講義の中で、投手の性格を知るために「他球団の投手と仲良くなれ」という提言に感銘。この言葉に倣い、江越も大学時代に築いた広い交友関係を生かして他球団のドラ1投手と交流を図り、“ドラ1キラー”を目指すことを誓った。

 江越は背筋をピンと伸ばし、山本氏の言葉に耳を傾けた。約45分間の講義はあいさつ、練習の重要性などプロとしての心得が満載だった。「WBCの監督をされた偉大な方の話を聞けたことを自分の野球人生に生かしていきたいです」。その中にあったマル秘話には、飛躍のヒントも詰まっていた。

 山本氏は盟友・星野仙一氏(現楽天SA)とのエピソードを交えて、相手投手の性格を知ることの大切さを伝えた。

 「大きな声では言えないが…、他球団の投手と仲良くなれば野手は絶対に有利になる」

 山本氏は現役時代、東京六大学からしのぎを削った中日・星野氏をカモにしたという。なぜ打てたのか。それはプライベートの付き合いから、星野氏の性格を熟知していたからだった。

 「3割5分ぐらい(実際は・351)打ってると思う。(ボールを体に)当ててこないと思って打席に入ると体は開かない。相手の性格を知ると精神的にもプラスになる」

 山本氏は「心技体」の中で、最も重要なのは「心」と断言した。それは猛練習でも補えるが、相手投手の性格を知ることでさらにプラスに働くという。

 江越も広い交友関係を持つ。13年の大学日本代表では1学年上の広島・大瀬良や、オリックスのドラフト1位・山崎福、DeNAの同1位・山崎康らもチームメートだった。山本氏の言葉通り、プロ入り後もネットワークを生かし、グラウンド外での交友関係を続ければ、“ドラ1”の好投手を攻略できる。

 「ある程度、性格は分かっていると思います。これからもいい形で付き合っていけたらいいと思う。仲良くやっていきたいです」

 1軍で活躍する同世代の投手をカモにすれば、首脳陣に大きなアピールになる。“ドラ1キラー”襲名を目指し、江越がプロの荒波に飛び込む。

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