能見がFA宣言残留で“生涯猛虎”

 阪神・能見篤史投手(35)が6日、今季取得した国内FA権を行使し、阪神に残留する意向を示した。

 この日、練習のために甲子園の室内練習場を訪れたエース左腕。報道陣の取材に応じ「宣言残留することになりました。まだ契約には至っていないですけど」と明かした。

 今季は序盤の不調が響き9勝(13敗)に終わり、4年連続の2桁勝利こそ逃した。だが、球団は数年来のエースとしての安定した働きを評価。シーズン中から球団関係者が「当然、必要な選手」と話すなど、慰留する方針を固めていた。

 この日までにFA権行使の書類は提出済み。35歳という年齢での宣言残留は“生涯阪神”を意味することになるが、能見自身はその問いに「いろいろと(球団と)お話をさせていただく中で、誠意というか、必要とされていると感じた。しっかり貢献できればと思う」と決意を示した。

 正式契約はこれからとなるが、球団側は複数年契約を提示するなど、エースの残留へ誠意を示してきた。

 高野球団本部長は「(残留は)大変うれしい。タイガースで最後までやってくれたらと思う。(契約は)大筋合意に達している」と説明。“生涯猛虎”を決め、来季の日本一達成へ左腕を振るう。

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