阪神のランディ・メッセンジャー投手（３２）が３日、先発予定だったＤｅＮＡ戦が２日連続で雨天中止となったため、次戦は８日・広島戦（京セラ）に先発することが決まった。中西投手コーチが「広島戦まで飛ばす。次は京セラの頭だ。この雨じゃ、仕方ない」と明言した。

　先発を一度飛ばし、万全の状態で３位広島戦に向かう。その後はＧキラーとして、フル回転。中５日の登板を続け、１４日・巨人戦、２０日・中日戦。そして再び、２６日の巨人戦に先発する方向だ。

　太い眉毛をハの字にして現れたメッセンジャー。無念の思いを殺し、すぐに気持ちを切り替えた。「何とも言えないね。もちろんやりたかったよ。ストレスがたまるけど仕方ないね。切り替えて次の登板に向けて、しっかり調整するよ」。ここまで２１試合に先発し、８勝８敗、防御率２・８３。計１４６回１／３というイニング数はリーグ断トツの数字だ。巨人戦にも強く頼もしい。

　この日は今成、伊藤隼とパフォーマンスでファンを楽しませた。中止が決定すると身長１７０センチの高代内野守備走塁コーチのユニホームを着て、三塁コーチボックスへ。「みんなに、やれやれ！って言われたんだ。高代さんのユニホームを着て一番おもしろいのは（１９８センチの）ランディだろ？って言われてね。ピチピチだったよ（笑）」

　リーグ奪回へ勝負の８月。巨人戦中心にローテを回るメッセンジャーがチームの命運を握っている。