能見、間に合った!開幕戦のリベンGや

 左脇腹付近の張りで出場選手登録抹消中の阪神・能見篤史投手(35)が10日、甲子園でブルペンでの投球練習などで調整した。患部に不安はなく、12日の巨人戦(東京ドーム)が「復帰戦」となる。開幕戦で敗れて以来の東京ドームだが、過去を引きずることなく前半戦自身最後の登板に挑む。

 「復帰戦」に向け、ブルペンに何度も小気味よい音を響かせた。さまざまなイメージを描きながらの投球練習は、伝統の一戦に向けたもの。調整具合について、能見は「順調かどうかは結果が出ないと分からない」と言う。こだわるのはチームの勝利。それしかない。

 「結果が一番。結果が出れば、前に進める。できるだけ長いイニングと思うけど、場所が場所なんで」

 中12日で先発する12日の巨人戦(東京ドーム)。前回6月29日の中日戦で、左脇腹付近の違和感で途中降板。翌日に出場選手登録を抹消されたが、軽傷ということもあり、今回の巨人3連戦に間に合った。この日のブルペン投球は、抹消後、7日に続いて2度目となる。

 「それ(患部の不安)はない。裏方さん、トレーナーにメンテナンスしてもらったので」と能見。回復に問題はない。そして、4回2/3を10失点で敗れた開幕戦以来の東京ドームとなるが、関係ない。

 「何十回と対戦してるので様子見とかはない。(球場も含めて)怖いのは怖いですけど気にしても仕方ない。(開幕戦は)過ぎ去ったことなんで後ろを向くことはない」

 12日は杉内と投げ合う予定。今まで投げ勝っていない相手だが、自分の投球に集中するだけ。中西投手コーチも「(ブルペンでも)問題ない。(イニングの)制限はない。5、6回で降りてもらったら困る」と変わらぬ信頼を寄せて送り出す。

 ブルペン投球後は、ダッシュなどで調整した。チームは7連勝中で、8連勝で先発が回って来る可能性もあるが「それはいいことだけど、やることは一緒」と話す。周囲の状況には左右されない。さまざまな思いと共に、12年9月から自身13カード連続となる、伝統の一戦のマウンドに上がる。

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