藤浪に初マリンの洗礼…粘れず4敗目

 「交流戦、ロッテ8‐3阪神」(11日、QVC)

 勝負どころで踏ん張れなかった。激しい雨のQVCマリンフィールドで阪神・藤浪が4敗目を喫した。「投げにくいのは事実ですけど、言い訳にならない。しっかり投げられなかったです。3イニング目がもったいなかった」と悔しさをにじませた。

 藤浪が敗因に挙げたのは、1点ビハインドの三回だ。2死満塁で角中を迎えた場面は2ストライクと追い込んでいた。3、4球目をファウルされると、5、6球目はわずかに外れた。結局、空振り三振を狙った7球目のカットボールが引っかかり、痛恨の押し出し死球を献上した。「もったいなかったです。厳しいところを狙ったんですけど、ちょっと引っかかってしまいました」。続く今江も、追い込んでから甘く入った148キロの直球を痛打された。打球は左中間を切り裂きリードを4点に広げられた。

 いずれも投手有利のカウントからの失点に中西投手コーチは「今年はピンチでベストボールを投げられていない。ワンチャンスでやられることが多いな。失点には四球と死球が絡んでいる」と指摘。筒井の4失点も「先発が長いイニングを投げないといけないから」と5回110球で降板した藤浪を責めた。

 ただ、「序盤は野手が足を引っ張った」と和田監督が振り返ったように、先取点は不運な形で与えた。二回、2死二塁から根元が放った平凡なゴロを一塁手ゴメスが失策。また、開始前から大粒の雨が振り続けた。試合が決行されるかどうかも微妙な状況。それでも、集中力を切らさず初回は3人で抑えていただけに痛い失点だった。

 これで4勝4敗で、再びタイに。一気に3連勝を狙ったが、足踏みとなった。次回は17日の日本ハム戦先発が有力。交流戦最後の登板で5勝目を目指す。

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