遼馬“侍&来季の期待”で倍増更改ぜよ

 阪神・松田遼馬投手(19)が21日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、520万増の1040万円(推定)でサインした。シーズン中盤からの活躍が認められた上で、侍ジャパン入りや来季への期待も含めて倍増をゲット。来季は、かつてセットアッパーとしてブレークした藤川球児投手(現カブス)のような「八回の男」を目指し、さらなる飛躍を誓った。

 プロ入りし、2度目の契約更改。「いい評価をしてもらいました」。松田の表情は晴れやかだった。

 7月13日、DeNA戦(甲子園)でプロ初の1軍マウンドに上がると、瞬く間にその剛腕を世に知らしめた。27試合に登板し、1勝2敗。防御率4・25。成績だけでは計れないインパクトを与えた。

 「今年は藤浪くんと松田くんが活躍してくれました。(査定は)来季の期待も込めてということ。(侍ジャパン入りも)多少は考慮しました」と高野球団本部長。黄金ルーキーとともに、今季ブレークした1人として名前が挙がった。

 来季はさらなる期待を背負い、飛躍が求められる。松田自身も、すでに自覚している。中西投手コーチが期待する「八回の男」。松田も「そこを投げさせてもらえるような投手になりたい」と、はっきり口にした。

 忘れられない悔しさがある。8月29日の東京ドーム。延長十回、巨人・長野にサヨナラ本塁打を浴びた。高めの直球を左翼席に運ばれ、プロ初失点を喫した。「1球の重みが分かった」と振り返る苦い記憶。越えなければならない1軍の壁を、肌で感じた瞬間だった。

 壁を打ち破るためには、今季以上の成長が必要となる。その一つが秋季キャンプでも取り組んだフォークボールの習得だ。150キロを超える直球とフォークで空振りを奪う。かつてセットアッパー、ストッパーに君臨した先輩・藤川球児の投球スタイルを追求していく。

 さらに「ケガなく1軍で1年間やりたい」と誓った。春季キャンプで右肩を負傷した反省も生かして、オフのトレーニングに取り組んでいく考えだ。倍増した給料で「両親に何かしてあげたい」と、はにかんだ孝行右腕。最強セットアッパーへ、新たな挑戦が始まる。

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