阪神のドラフト１位・藤浪晋太郎投手（１９）＝大阪桐蔭＝が３日、巨人戦のプロ初先発が雨で流れ「残念です」と肩を落とした。次回登板は１４日のＤｅＮＡ戦（甲子園）が濃厚。４日には出場選手登録を抹消される見通しだが、チームに帯同し、前半戦ラストゲームへの準備を整えていく。

　“サンデー晋ちゃん”復活だ！プロ初の巨人戦先発は、残念ながら雨天中止。“伝統の一戦”での登板が幻に終わり、藤浪は広報を通して「残念です」とコメントした。前日２日には「セ・リーグの首位を走っているチーム。楽しみですし、思いきってやりたいと思います」と強い意気込みを示していただけに、肩を落とした。

　先発マウンドからは６月２３日のＤｅＮＡ戦（横浜）以来、遠ざかっており、本人は当然、投げたかったはず。だが、グラウンド不良での登板は故障につながる恐れもあり、試合開始前の中止決定は前向きに捉えることもできる。

　中止決定前、中西投手コーチは、仮に３日の試合が中止になった場合について、こう説明していた。

　「（藤浪の次回登板は）もう決まっているよ。（中止の）影響はない。本人にも伝えている」

　４日の巨人戦（甲子園）はスタンリッジが予定通り先発する。５日からの広島３連戦（マツダ）はメッセンジャー、榎田、秋山。さらに、９日から沖縄で開催される中日２連戦（那覇）には能見、スタンリッジが先発する予定だ。

　６日に榎田を出場選手登録するため、藤浪は４日にもいったん登録を抹消される見通し。これらを踏まえると、藤浪は１４日のＤｅＮＡ戦（甲子園）に先発することが濃厚だ。

　この日は甲子園でキャッチボールやダッシュで汗を流した。登板予定の試合が雨天中止となることは、藤浪にとってプロ入り初めてのことだが、すべてが経験だ。今後はチームに帯同しながら、前半戦ラスト登板を勝利で飾る準備を整える。