藤浪、20年五輪では日の丸背負いたい!

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が30日、野球・ソフトボールが2020年の夏季五輪の最終候補に残ったことを喜び、五輪での日本代表入りへ意気込んだ。甲子園での練習では次回先発となる6月2日のソフトバンク戦(ヤフオク)へ向けてブルペン入り。自身5連勝へ向けて万全の態勢を整えた。

 日本球界にとって大きな一歩は、藤浪にとっても大きな一歩だった。野球・ソフトボールが20年の夏季五輪の最終候補に残った。まだプロ1年目。現在の立ち位置を踏まえつつも、ゴールデンルーキーは日の丸へ思いをはせた。

 「野球・ソフトボールに決まったわけじゃないので何とも言えないけど、とりあえず候補に残ってよかった。できれば出場したい」

 以前から五輪での正式種目復活へ、一役買ってきた。4月には国際野球連盟総会へビデオメッセージを送っている。「わたしには大きな夢があります。2020年のオリンピックで日本代表の一員として活躍することです。そのためにも野球・ソフトボールがオリンピック競技になってほしいと心から思っています」と機運を高めてきた。

 日本代表への憧れは強い。大阪桐蔭3年時は韓国で行われた18歳以下の世界野球選手権大会で初めて日の丸を背負った。今春キャンプでは17年に開催予定の第4回WBCの出場にも意欲を示している。

 20年はプロ8年目の26歳。順調に成長していれば、年齢的には選手として旬の時期を迎えている。公開競技だった84年ロス五輪以来の金メダルへ、期待を背負うエースとなっているのか。日本ハム・大谷と日本代表で競演するのか。ファンも大きく夢が膨らむ。

 藤浪はこの日、甲子園での練習では、次回先発予定の6月2日のソフトバンク戦に備えてブルペン入りした。

 パ・リーグの本拠地のため指名打者制が採用され、初めて打席に立たない。これまでとはリズムも変わり、指名打者が入ることで気が抜けない場面が増えてくる。「ある意味、経験なので、しっかり合わせられるようにしたい。打順の巡り合わせで交代することはないので、そういう意味でもしっかり投げたい」と前向きに話した。

 プロ初登板初先発した3月31日のヤクルト戦でプロ初黒星を喫して以降4連勝中。次回は、阪神では86年の遠山以来、27年ぶりの高卒ルーキーイヤーの5連勝がかかる。ただ、これも通過点。実績を残した先に藤浪の日本代表入りが待っている。

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