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神様降臨!桧山の今季初安打でG3連倒

 「巨人2‐3阪神」(8日、東京ド)

 神様がついに降臨した。延長十二回2死一塁、代打で登場の阪神・桧山進次郎外野手(43)がマシソンの速球をたたきつけると、打球は大きく跳ねて右前へ抜ける適時二塁打。今季10打席目での初安打でチームは巨人に3連勝でゲーム差も2・5まで縮まった。われらがヒーやんは今年も健在だ。

 猛虎の血が騒いだ。本能で反応した。意地と執念を乗せた白球が、極上のドラマを生んだ。勝負を決めた今季初安打。伝統の一戦での新記録。「みんなが喜んでくれてるのが見えたから」。二塁ベース上では、両手を突き上げた2度の派手なガッツポーズ。遅ればせながらの一打で、桧山が主役に躍り出た。

 「ほんっとにうれしいですね。あっという間に追い込まれて、これまでの打席がよぎったけどラッキーなバウンドで良かったです」

 延長十二回2死一塁だった。「代打・桧山」のアナウンスと大歓声を背に打席へ。3球で追い込まれながらも、4球目の直球に食らい付き、ワンバウンドした打球は一塁・脇谷の頭上を越えて右翼線沿いに転がる。一走・田上がホームに滑り込み、歴史の扉が開いた。

 「2日前は能見もホームランを打ってね。(記録は)気にせず伝統の一戦の大事なとこで貢献できて良かったです」

 ここまで9打数無安打。「精神的につらいわ」。思うように眠れない日もあった。きっかけを求めて、10年以上前の自身の映像にも目を通した。

 「3割打った時とかのね。それでも当時と今では体も違うから同じようにやってもダメ。そこで今の自分にフィットするように修正していかないとダメだから」。勝利への懸命の思い。ようやく実った一打での笑顔に、実感がこもる。今年にかける思いがあふれた。

 タテジマ22年目を迎えた勝負の1年。今も時折首もとがうずく。一昨年に左鎖骨を骨折して手術をした。思わぬ試練を乗り越えて戦った昨年は、チームは5位と低迷して金本も引退。チーム最年長になった「節目」の記憶は体に宿している。

 「取ろうかどうか考えたけどね。ただ、バランスが崩れたりとか、またリハビリしないといけないとかもあるから。何とか今年優勝したいしね」

 手術した部位には、今なおボルトを組み込んで固定している。まだ戦い続けたいから。昨年の屈辱を忘れたくないから。「引退したら、これがおじいちゃんの体に入ってたんやっていつか孫にでも見せようと思ってな」。衰えぬ闘志。戦いはまだ終わらない。

 球団新記録の代打での99打点目。「ここまで苦しかった分、またコツコツといい日が訪れるように毎日がんばっていきたい」。まだ、これから。次の一打、次の打点。神様が、さらなる記録を打ち立てていく。

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