藤浪に専属捕手案!開幕ローテモードだ

 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 黄金右腕に専属捕手案が浮上だ。ドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=に、実戦登板ではバッテリーを組む捕手を固定するプランが持ち上がった。さらに和田豊監督(50)は、第2クールの10日から捕手を座らせての本格投球開始を明言。状態次第で、その後のスケジュールを前倒しする可能性も示唆した。

 第1クールを順調に終えた藤浪。その結果に、首脳陣は黄金右腕の「育成プラン」を、開幕ローテ入りモードに切り替えた。中西投手コーチは「リードする捕手は、試合に入ったら固定の方がいい」とし、藤浪専属捕手をつくる考えを明かした。日高、藤井彰らレギュラークラスから人選する。

 これまで、沖縄合同自主トレ期間中から、ブルペン投球では日高、小宮山、小豆畑ら、さまざまな捕手が藤浪の投球を受ける“一夫多妻制”を敷いてきた。だが、開幕ローテへの道を歩む右腕に、実戦登板以降は開幕後を見据えた“正妻選び”に着手するつもりだ。

 藤浪の実戦登板については、これまで中西コーチが「2月中はないよ。キャンプ後半にフリー打撃や、シート打撃に登板させ、対外試合は3月以降。前倒しせず、こちらのスケジュールに沿って進めていく」としていた。それが藤浪の好調なキャンプの滑り出しを受け、予定が修正される可能性も出てきたのだ。

 この日、和田監督は「10日に捕手を座らせる」と、これまでの立ち投げ制限を解除し、本格投球を開始させることを明言。藤浪自身、捕手を座らせてから変化球を投げるのが通常の調整。これまでも「変化球を早めに投げたい」と話していたが、首脳陣の方で抑えてきた。10日の本格投球開始は予定通りといえる。

 ただ、指揮官は「できあがり具合を見てからだが」と前置きした上で、「座ってからは、その後のスピード感が変わるかもしれない」と話し、実戦登板を含め、藤浪の“育成プラン”前倒しを示唆。早ければ2月中の実戦登板も可能性十分だ。

 8日の第2クールからは、投内連係などにも参加するが「動き自体はやったことがある。そんなに戸惑いはないと思う。実戦(形式)に早く慣れることが大事」と淡々。今後のキャンプを乗りきることへも、「特にケガをしなければ大丈夫だと思う」と自信を示した。

 キャンプ初休日となったこの日も「ちょっとだけ体を動かそうと思っている」とし、新人合同自主トレから、ほとんど休みなしで動き続けている。「今は、しっかりと練習についていくのが大事」と藤浪。だが、周囲では少しずつ、実戦デビューへ向けた準備が進められている。

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