ＦＡで阪神に新加入した日高剛捕手（３５）が１５日、甲子園で自主トレを公開した。新天地で正捕手獲りに挑むため、沖縄への先乗り自主トレを志願した。

　今年初めて足を踏み入れた聖地での決意。「先乗り自主トレに行こうかなと思っています」。一日も早く阪神に溶け込みたい‐。球団とまだ話はしていないが「（移籍）１年目なので」と、新人の気持ちでキャンプに臨む考えを明かした。

　「福原さんと（同級生の）安藤以外、投手は全員年下。僕からも考えを聞いてみたいし、若い投手からも意見を言ってほしい。そうさせるのが捕手の役目」

　正妻を勝ち取るには、虎投を把握しなければならない。日高流コミュニケーションを取りながら、データも頭にたたき込んでいく。

　昨年１２月からスコアラー室に何度も足を運び、自軍投手の全資料や試合の映像を見て、研究を続けている。「交流戦での（直接戦った）イメージと、年間通して投げているイメージとでは違うなと思った」と、昨季の全１４４試合を網羅するつもりだ。

　今週中には鳴尾浜を訪れるという。「選手だけじゃなく、２軍関係者にもあいさつをしに行きます」。１８年目の“１年生”が、虎を完全掌握して、正捕手バトルに参戦する。