藤浪“異例”合同自主トレ初日ブルペン

 阪神の新人6選手による合同自主トレが10日、鳴尾浜でスタートした。ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=は、新人自主トレでは超異例となる初日からのブルペン入り。捕手を立たせたまま、直球のみを30球投げた。「ブルペンの傾斜を使って投げた方がいいタイプ」と話す藤浪が、プロでも“自己流”を貫いていく。

 正午。キャッチボールを終えた藤浪に、続木2軍トレーニングコーチと担当の畑山スカウトが歩み寄った。3人でなにやら話し合うと、藤浪はいったん三塁側ベンチへ。まさか故障か‐。集まった約100人の報道陣がざわついた。

 次の瞬間、藤浪が前代未聞の行動に出た。小走りで向かった先は、なんとブルペンだった。午後0時3分。規格外ルーキーが、新人の合同自主トレ初日としては超異例のブルペン入りだ。

 藤浪を追って、あわててブルペンの周りに集まる報道陣。藤浪は捕手を立たせたまま、セットポジションからゆっくりと投げ始めた。長い手足を存分に使ったしなやかなフォーム。力強い球がミットに突き刺さる。

 捕手の後ろ側から、ネット越しに黒田ヘッド、中西投手コーチ、畑山スカウト、OB会長の川藤幸三氏が熱視線を送ったが、強心臓ルーキーは顔色ひとつ変えない。カメラのシャッター音と本田ブルペン捕手の「ナイスボール」という威勢のいい声が響き渡った。約7分間で30球。「5、6割の力」でキレのある直球を投げ込んだ。

 「自分は傾斜を使った方がいいタイプなので、自分から投げたいと言って投げました。あまり全力では投げていないですが、平地とブルペンで投げるのは違うと思うので、その感覚を確かめようと思って投げました」

 大阪桐蔭の西谷監督を通じて球団に願い出た志願のブルペン入り。決して急ピッチ調整を進めているわけではない。年末は28日まで、年始は4日からブルペン投球を継続してきた。これこそが“藤浪流”なのだ。

 捕手を座らせての本格的な投球練習については「自分が決めることではないですが、キャンプに入って暖かくなってからで十分だと思います」と話した。変化球に関しては「座らせて投げないと意味がないと思うので、本格的なピッチングを始める時に投げようと思います」という考えだ。

 新人合同自主トレ初日は約100人の報道陣に加え、テレビカメラ8台。今年初めてファンに開放されたスタンドには約120人の観客が集まった。すべての視線が藤浪にくぎ付けになった。

 「あまり周りは気にならないタイプなので。報道陣の方や監督さんも来ていただいて、刺激にはなりますが、気にせず普段通りやっていこうと思います」。初日から周囲の度肝を抜いたスーパールーキーが、「本物」を予感させた。

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