藤浪すべてを「磨」2・1ブルペン入りだ

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が4日、大阪府大東市内の同校グラウンドで自主トレを公開した。寒空の下、キャッチボール、坂道ダッシュなどで約3時間、汗を流した。黄金ルーキーは今年のテーマに漢字一文字で「磨」を選んだ。またキャンプインとなる2月1日からのブルペン入りにも意欲を見せた。

 2013年は己を磨く‐。藤浪は今年のテーマに掲げる漢字を問われると、迷わず『磨』を選んだ。「自分を磨きたいという意味で『磨』という字にしようと思います」。常に向上心を持ち続ける、藤浪らしい言葉だ。いつも通りの落ち着いた表情で言葉を並べた。

 「プロに入ったらコントロール、投球術とか、細かい技術がたくさん要ると思うようになってくるので、体をつくりつつ、そういうところも磨いていきたいと思います」

 磨くのは野球だけではない。「高校生からいきなり社会人になるので。高卒から就職するのと同じことなので、社会人として人間性をしっかり磨いていきたいです」。人気球団に入団しても、黄金ルーキーには浮かれた様子はまったく見られない。社会人としての常識も身につけていく考えだ。

 甲子園で春夏連覇を達成した2012年。飛躍の1年を振り返る一文字には『飛』を選んだ。今年はもっとレベルアップしたい。プロ野球選手として、社会人として、超一流を目指す思いで『磨』にした。

 プロの自覚は十分。年末年始も体を動かしてきた。2月1日から始まる春季キャンプに向けて、春の選抜大会に出場した昨年よりも早い調整を進めている。「キャンプに入るときにはブルペンに入れるくらい体をしっかりつくっていきたいです」と初日からのブルペン投球も視野に入れている。

 10日から始まる新人合同自主トレでのブルペン入りについても、「入ろうとは思っていないですが、入れと言われれば、もちろん入れる状態にしておきますし、自分としては大丈夫です」と頼もしい。

 プロのスタートを切ったこの日の気温はマイナス3度。白い息を吐きながら、感触を確かめるように、ゆっくりと振りかぶった。無駄のない動きは気品が漂うほどだ。約40メートルのキャッチボールでは力強い投球が、冷たい空気を切り裂いた。

 すでにプロで使用する統一球を使ってのキャッチボールも開始済み。新人合同自主トレ、春季キャンプへ向けて着々と準備を進めている。現状、ゴールデンルーキーに不安材料は何一つ、見当たらない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス