鶴竜、変化の理由は左肩痛の再発だった

 秋場所で大関照ノ富士との優勝決定戦を制して2回目の優勝を飾った横綱鶴竜(30)=井筒=が28日、都内で一夜明け会見を行った。物議を醸した14日目の稀勢の里戦での立ち合いの変化について、左肩痛が再発したため「(相手の当たりを)受け止めることができなかった」と説明。何が何でも横綱初Vのチャンスを逃したくない一心での苦肉の策だったことを明かした。

 ギリギリの状況でつかんだ横綱初Vだった。昨年3月場所後に横綱に昇進してから9場所目でつかんだ悲願の賜杯。鶴竜は「ケガとかがあって、いろいろと苦しかった。うれしい気持ちとホッとした気持ちがある」と15日間を戦い抜いた心境を語った。だが、14日目の稀勢の里戦で、1度目の不成立を含めて立ち合いで2度にわたって右に左に変化したことが不興を買っているのも事実だ。

 千秋楽の優勝決定戦でも、右膝の負傷をおして土俵に上がる照ノ富士に対して応援するコールが飛ぶなど、完全に“ヒール役”になってしまったのも14日目の出来事が起因している。改めて変化について問われると、「場所が終わったから言いますけど、言い訳に聞こえるかもしれませんが」と前置きしながら、3、5月と連続休場の原因となった左肩の痛みが再発していたことを明かした。

 5、6日目から痛みがぶり返し、11日目の栃煌山戦でも左にいなしながら変わって、わずか0秒6で勝負を決めていた。「(立ち合いの当たりを)受け止めることができないけど、何とか勝たないといけない」と稀勢の里戦での変化の理由を説明。とはいえ、批判を浴びたことも受け止めている。初めて東の正位として迎える九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)で、横綱としての真価が問われることになる。

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