稀勢かど番脱出 勢の変化にも動じず

 「大相撲春場所10日目」(18日、ボディメーカーコロシアム)

 大関稀勢の里が勢に寄り切りで勝って8勝目を挙げ、自身初のかど番を脱出した。ホープ遠藤は関脇栃煌山と昨年秋場所に続く2度目の対戦。寄り倒しで敗れて4勝6敗となり、今場所の勝ち越しが苦しくなった。白鵬、日馬富士の両横綱は危なげなく勝って全勝をキープ。綱とりの大関鶴竜も1敗を守った。

 和製横綱候補にようやく笑みが戻った。稀勢の里は立ち合いで右に変化した勢の奇襲作戦にも動じず、左を差して組み止めると、余裕を持って右上手を引いた。ここからじっくりと寄り、欲しかった勝ち越しの8勝目をつかみ取った。

 初めてのかど番を見事にはねのけた。8日目で3敗目を喫して事実上綱とりが消滅した先場所。悪いことは重なるもので、12日目の琴欧洲戦で右足親指付け根のじん帯を痛め、千秋楽は初土俵以来初めて休場。今場所は自身初のかど番へと追い込まれた。

 それだけに喜びはひとしおだ。支度部屋に戻ると、出番前の厳しい表情を緩ませ「相手の変化は予想外だったけど、ああなったらあわてないようにと思った。いつもと違う勝ち越しですね。場所前からひとつの目標でしたから」。普段無口な大関が、珍しく多くの言葉を口にした。

 災い転じて福となす。かど番の足かせが取れた11日目は横綱日馬富士と激突。ここまで全勝と絶好調の相手だが、今場所は十分に対抗できるほど動きがいい。「これからまた(戦いが)始まりますから。今日は今日、明日は明日。でも、これでいい状態で臨める。思い切っていきたい」。一気に今場所の優勝の行方を左右する立場へ。和製エースが意地を見せる。

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