千代大龍5勝目 2個目の金星へ意欲
「大相撲名古屋場所6日目」(12日、愛知県体育館)
この実力は本物だ。5日目に稀勢の里を破って波に乗る千代大龍が、立ち合いのかち上げから勢の上体をのけぞらせて、そのまま一気に走って押し出し。1敗を守るとともに7日目の白鵬戦へ最高の弾みをつけた。「いい立ち合いができたし、最後は腹で押す感じだったけど構わず出ていった」と、狙い通りの速攻劇に笑みがこぼれた。
前日は綱とりの大関から白星を奪い、師匠の九重親方(元横綱千代の富士)からご祝儀をゲット。全勝の白鵬を止めれば、さらなるご褒美を手にできそうだ。「初めての結び(の一番)だし、思い切り突いていきたい」と、2個目の金星奪取へ意欲をみなぎらせた。