蒼国来2年ぶりに番付復帰「わくわく」

 「大相撲名古屋場所」(7月7日初日・愛知県体育館)

 日本相撲協会は24日、大相撲名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)の新番付を発表した。八百長問題で協会を解雇され、3月に無効判決を勝ち取った蒼国来(29)=荒汐=は、処分前と同じ西前頭15枚目で、11年初場所以来、14場所ぶりに番付に復帰。一宮市の部屋宿舎で会見し、感慨を口にした。

 蒼国来は番付を手に「わくわくしてきた。新たな喜びがわいてきた」と声を弾ませた。

 現役復帰が決まった4月から稽古を再開。師匠の荒汐親方(元小結大豊)は「息切れしなくなった。たるみもなくなった。でも立ち合いのスピードがまだ遅い。まわしが取れないと相撲にならない」と、実力は十両程度と指摘。「負けてもいい。館内を沸かすように、思い切って相撲を取れと言いたい」と、負け越し覚悟でハッパを掛けた。

 蒼国来は「自分もそう思う。こんな力士がいると印象を残したい」と、ブランクの影響は認めた。それでも前向きなのは「1日も無駄にせず過ごせた」という自負があるから。初日までに関取のいる部屋へ出稽古し、最善を尽くす構えだ。

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