白鵬、闘志に火 モンゴル相撲大会出る

 大相撲の横綱白鵬(28)=宮城野=が10日、東京・墨田区の部屋で稽古を本格始動。26度目の優勝を狙う名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)終了後にモンゴルへ帰郷し、モンゴル相撲の大会に出場する計画を明かした。角界入り後は自身初で、現役横綱の大会参加は超異例となる。また、綱とりがかかる大関稀勢の里(26)=鳴戸=に対しては、自身の元への出稽古を歓迎する意向を示した。

 稽古を終えた白鵬が仰天プランを明かした。「名古屋場所が終わったら、父の出生地(モンゴル・トゥブ県)のモンゴル相撲大会に出ようと思っています」。7月22日の千秋楽後に帰郷し、大会は同26、27日に予定されているという。

 きっかけは今月8日までのモンゴル帰郷にあった。現地のモンゴル相撲選手と遊びで草相撲を取ったところ、投げられまくった。15歳で来日するまで本格的な競技歴はないが、父ムンフバトさんはモンゴル相撲の大横綱なだけに「あれから頭から離れない」と闘志に火がついた。当初はゲスト観戦の予定を、選手出場へ方針転換。国家ナーダムのような全国的な大会ではないという。

 25回の優勝を誇る大横綱は「普通は負けるのを怖がるけれど、チャレンジする気持ちがいい、という声もあります」ときっぱり。今後は日本相撲協会の判断にもよるが、本人は意欲満々だ。

 もちろん、本業をおろそかにはしない。この日は幕内大喜鵬、幕下宝香鵬と16番、夏場所後初の申し合いで汗を流した。綱とりがかかる稀勢の里には「夏場所は横綱に近い相撲を取っていた」と高く評価。九重親方(元横綱千代の富士)が大関に対し、白鵬の元への出稽古を勧めている点には「勝てない相手と肌を合わせるがいいのは分かる」と同調した上で「誰が出稽古に来てもいい。お互いマイナスにはならない」と歓迎した。新たな挑戦も視界に入れ、賜杯を譲るつもりはない。

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