創業者遺族、28億円の申告漏れ バイク販売大手「レッドバロン」
バイク販売大手「レッドバロン」(愛知県岡崎市)を創業した杉浦斉氏=2023年死去=の遺族が、名古屋国税局の税務調査で相続財産約28億円の申告漏れを指摘されていたことが5日、関係者への取材で分かった。追徴税額は加算税を含め約16億円。遺族は既に修正申告した。
遺族側は取材に「国税局との見解の相違によるもので、誠実に協議し、修正申告と納税を完了した」とのコメントを出した。税理士の助言に従い、国税庁通達に沿った評価によって申告しており、財産の隠蔽や仮装によるものではなく、重加算税を課されていないともした。
関係者によると、杉浦氏は生前、グループ会社を再編し、会社間で貸借取引が行われた。国税局は相続税を巡る調査で、再編後の取引に合理的な理由がないと判断し、株式評価の前提となる会社の財産状況などを踏まえ、遺族が相続したグループ会社の株式の評価を見直したもようだ。
国税当局は近年、富裕層対応の専門部署を整備。公平な課税に向けた取り組みを強化しており、その一環とみられる。
