生物多様性、50年で73%低下 「産業の変革必要」とWWF警鐘

 世界自然保護基金(WWF)は8日、地球上の生物多様性の豊かさを示す「生きている地球指数」が1970年からの約50年で73%低下したとの報告書を発表した。さまざまな生物の数や種類が大きく減った。WWFは「自然環境を損なっている産業やシステムの変革が必要だ」と訴えている。一方で、クロマグロやウミガメなど保全活動で個体数の回復が見られた種もあった。

 生物多様性とは、多種多様な生き物やそれらが互いにつながった生態系の豊かさを表す考え方。指数は哺乳類や爬虫類、鳥類など脊椎動物5790種の3万5800個体群が、70年からどう変化したか分析し算出した。

 ダムや水力発電所などの影響を受けやすい淡水の生態系は最も深刻で、2022年までの52年間で85%低下した。陸上は69%、海は59%下がった。

 地域別の低下の規模は中南米・カリブ海の95%が最大で、アフリカの80%、日本を含むアジア太平洋地域の49%が続いた。野生生物の生息地の喪失や劣化が個体群に影響を及ぼす最大の要因と説明している。

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