阪神・梅野サヨナラで完全V 兄貴・西勇引退試合に花添えた「全て報われる瞬間が訪れたので良かった」
「阪神2-1広島」(7日、甲子園球場)
梅ちゃんが決めた!阪神は今季8度目のサヨナラ勝ち。1-1の延長十一回1死二、三塁で梅野隆太郎捕手(35)が遊撃への内野安打を放った。西勇輝投手(35)の引退試合に劇的勝利で花を添え、セ・リーグ全5球団に対して勝ち越しを決め、2023年以来3年ぶりの「完全優勝」とした。
そのイレギュラーは偶然か、それとも梅野の執念が呼んだ“必然”か-。運命に導かれるように13年目にしてプロ初サヨナラ打。兄貴分と慕う西勇の引退試合を自らのバットで締めくくった。
「とにかく当てにいくことだけに必死で。それが全て報われる瞬間が訪れたので良かった」
場面は延長十一回。この回から登板した相手右腕・ターノックの制球が定まらないうちに演出した1死二、三塁。カウント2-2からの6球目だった。「空振り三振だけは絶対に避けなきゃいけない」と、カーブに必死に食らいついた。
当たりは遊撃・二俣へのゴロ。2バウンド目がイレギュラーしてやや高く跳ねたため、二俣は取り損ない送球できず。劇的な決着に一塁付近にはナインの歓喜の輪。その中心で梅野はすがすがしいウオーターシャワーを浴び、全身をぬらした。
長年、バッテリーを組んだ1歳上の先輩・西勇の引退試合。そのスタメンマスクを藤川監督に託された。「スタメンから行けたっていうのはこれも縁ですし、本当に兄貴分には感謝しかない」。背番号2の西勇への感謝は尽きない。
そして、勝利の立役者がもう一人。三塁から快足飛ばして本塁へ滑り込んだ背番号62。梅野に「(三走が)海(植田)だと分かっていたんで」と、バットに当てることだけに集中させた韋駄天(いだてん)。それが植田だ。この回先頭の小野寺が四球を選ぶと、代走として出場。続く熊谷の2球目に盗塁を決めた。終始、その驚異の足で広島サイドにプレッシャーを与え続けたことが劇勝につながった。
この勝利で今季の広島戦の勝ち越しが決定。これでセ・リーグ全球団に勝ち越しとなり、23年以来となる“完全優勝”を決めた。NPB史上最速のリーグ優勝を決めた昨季でさえ、中日に12勝13敗で負け越したため、かなわなかった完全Vをつかんだ。
ただ、勲章が一つ増えても、それはゴールにあらず。日本一に向けた戦いはすでに始まっている。梅野は言う。「先の戦いもあるんで、チームのために何ができるかを考えながら今後もやっていきたい」。まずは8日・ヤクルト戦(甲子園)。レギュラーシーズン最終戦を最高の形で終われるよう全力で戦い抜く。
◆完全優勝!セ全球団勝ち越し!! 阪神はこの日の勝利で今季広島戦を13勝11敗1分けとし勝ち越し決定。これで今季セ・リーグ全球団に勝ち越しを確定させた。セ5球団勝ち越しは2023年以来。今季交流戦ではソフトバンク、西武、日本ハム、オリックスに負け越したもののセ球団相手に圧倒した。
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