AI利用した保護者の3人に1人「自分は使うが、子どもには使わせない」 その理由は?
生成AIが「生産性を高めるツール」として定着しつつある一方で、教育現場では今なお「ズル」か「スキル」かを巡る激しい論争が続いているといいます。教育メディア『おうち部』を運営するGRASグループ株式会社(東京都港区)が実施した「教育における子どもの生成AI利用」に関する意識調査によると、「AIを使って効率化(いわゆる手間の削減)をしたことがある」と答えた保護者の約3人に1人が、子どもに対して「ズルは許さない」と明確に否定する姿勢を示していることがわかりました。では、子どものAI利用を否定する最大の理由はどのようなことなのでしょうか。
調査は、全国の20~60代の現役保護者112人を対象として、2026年2月にインターネットで実施されました。
調査の結果、現役の親の63.4%が、仕事や日常の文章作成において、「AIを使って効率化(いわゆる手間の削減)をしたことがある」と回答し、AIはすでに特別なツールではなく、「時間を短縮するための実用的な道具」として定着していることがわかりました。
その一方で、「AIを使って効率化をしたことがある」と答えた親のうち、33.8%が中学生の子どもが宿題をAIに任せようとした場合、「ズルは許さない」と明確に否定する姿勢を示しました。
では、「子どものAI利用を否定する理由」にはどのようなことがあるのでしょうか。調査の結果、否定の背景には大きく2つの価値観が存在していることがわかりました。
ひとつは「倫理観(ズルは不正だから)」です。この理由を挙げた親は、自身のAI利用率も比較的低く、行動と価値観が一致している傾向が見られました。
一方で注目すべきは、「若い時の苦労は買ってでもすべき」という教育的信念を理由に挙げた層です。この層に限定して見ると、68.8%が自分自身はAIを使って仕事や作業を効率化していることがわかりました。
この結果について同社は、「親の中では、『大人の効率化』と『子どもの成長過程』は別物として認識されている可能性が高い。子どもには努力の経験が必要だが、大人は結果を出すために合理的にツールを使うべきだという、役割ベースの判断と言える」と分析しています。
さらに親のAI習熟度とモラル的な判断の関係を検証するため、「もし子供がこっそりAIを使って書いた作文が、コンクールで金賞(内申点プラス)を取ってしまったら、親としてどうしますか」という仮想質問を設定しました。
この問いに対し、親のAIスキル別に回答を比較したところ、AIをほとんど使わない初級・未経験の親では、「正直に申告する」(66.7%)という回答が多数を占めた一方、中級・上級のAI利用者では、「黙っておく」(36.2%)、「実力として評価する」(27.7%)といった選択が大きく増加し、両者で明確な傾向差が確認される結果となりました。
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【出典】
▽おうち部/【現役親112名・徹底調査】AIリテラシーが高い親ほど、子供の「AI活用」を許容する?





