物価高で「地方移住」関心層が5割超...最大のハードルは「仕事」

食品や日用品などの物価高についてどう思いますか。

株式会社AlbaLinkが運営する「空き家買取隊」が実施した調査によると、都市部居住者の54.4%が「物価高をきっかけに地方への移住を考えたことがある」と回答していることが明らかになりました。

この調査は、都市部に住む500人(女性321人/男性179人)を対象に2025年12月、インターネットで実施しました。

まず「物価高で負担が増えた支出」を聞いたところ、食費が88.8%と圧倒的な1位でした。以下、水道光熱費(16.2%)、住居費(13.0%)、日用品費(8.2%)、ガソリン代(3.6%)、交通費(3.4%)、外食費(3.4%)、レジャー費(3.2%)と続きました。

住居費については、「契約更新時に家賃の値上げを打診された」「マンションの維持費や家賃も上がりました」という声がありました。

「物価高をきっかけに地方への移住を考えたことがあるか」と聞いたところ、「ある」は54.4%で過半数を超えました。地方には物価が安いイメージがあるようです。「ない」と答えた人からは、「住んだことがないし、不便そうなので考えられない」「転職したくない」「現実的に無理」などの声があがりました。

「住居費が半額なら地方の空き家への移住を検討するか」と聞いたところ、「ぜひ検討したい」(10.0%)と「条件次第で検討したい」(31.4%)と41.4%が前向きでしたが、具体的な検討となると少しハードルが上がるようです。「興味はあるが現実的には難しい」(47.0%)という回答も多く、地方移住の難しさがうかがえます。

「地方の空き家への移住で最大のハードル」について質問したところ、「仕事を探すこと」(41.4%)が圧倒的1位でした。続いて、「公共交通機関が少ない」(27.0%)、「コミュニティに馴染めるか」(18.4%)、「買い物が不便」(14.8%)、「子どもへの影響が心配」(8.6%)と続きました。

移住へ関心があったとしても、仕事をはじめ安定した生活基盤を築くことができるかどうか、多くの人が不安を感じているようです。3位までの各項目の具体的な声を紹介します。

1位:仕事を探すこと

▽地方移住を考える際の最大のハードルは仕事面だと感じます。現在の働き方を維持できるのか、安定した収入を確保できるのかが不安です(20代男性)

▽仕事が安定して見つかるかどうかが、最大の不安です(30代女性)

▽仕事がすぐに見つかるかが不安。都市部は求人がたくさんある一方、地方は都市部に比べて求人が少なく、「都市部に住んでいたときより給料が下がってしまうのではないか」という不安もある(40代女性)

2位:公共交通機関が少ない

▽鉄道など公共交通機関の利便性が非常に悪い場合に、移動手段に困ること(20代男性)

▽運転免許を持っていないため、買い物や通院の移動手段が確保できるかどうか。公共交通機関が整っていない地域だと移動が難しく、タクシーを頼むにも料金が高いので家計の負担になる(50代女性)

▽免許証を返納した場合に、移動の足が確保できるかどうか(60代以上男性)

3位:コミュニティに馴染めるか

▽地方独特の文化やコミュニティに馴染めるかどうか(30代女性)

▽元々地方に住んでいて人間関係がうまくいかずに離れたので、不安です(40代女性)

▽疎外感。「移住YouTuberが、元から住んでいる人に嫌がらせをされた」みたいな話もあったので(50代男性)

◇  ◇  

調査結果から、物価高は地方移住への関心が高まるきっかけの一つとなることがわかりました。半面、地方での生活に対しての不安も多く見られ、実際の行動へはハードルが感じられました。一口に地方、空き家への移住と言っても環境や住まいはさまざまです。コスト面や個人のライフスタイルを総合的に判断し、慎重に考えることが求められるでしょう。

【出典】▽空き家買取隊/空き家買取隊は全国の空き家の高額査定に挑戦中【東証上場】

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