注文しようとしたら、タブレットが「わかりにくい!」 ゲームクリエイターの苦言に「すごい影響する」「言うほどのことでもない」
同じタブレット端末なのに、画面によってプラスとマイナスの配置が逆転-。飲食店の注文用タブレットで見つけた「統一性のないUI(ユーザーインターフェース)」を指摘したXの投稿が話題となっています。投稿したのは、ゲーム開発会社 サイバーコネクトツーの代表取締役である松山洋さん(@PIROSHI_CC2)。「世の中のこういう端末のプラスとマイナスの左右逆配置だったり、同じ端末内での不統一とか色々気になっちゃうんですよね」というクリエイターならではのぼやきに、「こういうちょっとしたUIの差が使用感にすごい影響する」「気になったところでそこまで困ることでもないから言うほどのことでもない」など様々な角度からのコメントが集まりました。
松山さんがこの問題に気づいたのは、いつもランチで利用する飲食店でのことでした。
「新入社員と一緒だったので、教育的な観点から『ゲームクリエイターとしては、こういったUIに気配りが出来ないといけないよ?直感的なデザインと統一性を意識することを疎かにしてはいけない』ということを伝えながら、写真に撮ってせっかくなのでSNSに意見としてポストしました」
投稿された2枚の写真では、注文画面では「マイナス(-)」が左、「プラス(+)」が右に配置されているにもかかわらず、人数選択画面では逆に「プラス(+)」が左、「マイナス(-)」が右の配置となっており、同じ端末内で統一性が保たれていませんでした。
同じ端末内で画面によって配置がバラバラになっていることについて、松山さんは「これはこの店舗に限った話ではなく、普段から駅や空港などのパネル画面でも気になっていた部分です」と話します。
「よく同業のゲームクリエイターとも『まるでなっていない、やり直しさせて欲しい』なんて話を飲みながらしています」
一般的なユーザーからすると見過ごされがちな「小さなこと」に見えるボタン配置ですが、ゲーム制作の現場ではどれほど重要視されているのでしょうか。
「ゲームクリエイターとしては直感的でないUIや、わかりにくいデザインの時点で離脱されてしまう(プレイ自体を止めてしまう)というリスク回避から、配置や統一性には最も配慮しているものです。ゲーム開発においては、最初から最後まで修正や作り直しが発生してしまうのがUIであるほど最重要視されています」
それほど重要なUIが、なぜ使いにくいまま世に放たれてしまうのか-。松山さんは「正直まるで気持ちがわからないですし、想像もつかないレベルです」としながらも、こう推測します。
「SNSでも反響があったとおり、発注者と承認者と使用者(お客様)の乖離から起きているような気がします。特にチェーン店が多い店舗だと、本部側で全ての判断が行われて現場の声がそこまで届いていない…なんてことが推測されるのではないでしょうか。(タブレット端末が使いにくいという声以上に、現場で起きている別の問題の方が重要視されているという意味です)」
今回のケース以外にも、松山さんが日常生活で気になってしまうUIについて聞きました。
「駅(特に新幹線)の切符購入パネルや空港のチェックインカウンターのパネルの端末などは、特にできていないように感じています。一番使用するボタンの配置から、なっていないように見えますね」
一方で、素晴らしいUIの例として挙げるのがゲーム業界です。
「現代のゲームソフトやゲームアプリで売上上位にあるタイトルを見比べていただくと瞭然としますが、評価の高いゲームソフトはどれもUIが秀逸です」
今回の投稿には多くの反響が寄せられました。松山さんは「多くの反響をいただいて、みんな『気にはなっていたけど、いつまでも改善されない』という不満があったんだ、と改めて感じました」と振り返ります。
「なぜこういったことが起きてしまうのか? という推測が、発注レベルで飛び交っていたのが印象的でした。改善されるといいなと思います」





