「これどうぞ」ママと赤ちゃんを助けた傘、電柱にくくられた毛布【2022年…感謝の思いよ届け】

子どもを抱えて雨にふられている途中に傘を貸してくれた、大切なものを落としてしまったとき分かりやすい場所に置いておいてくれた、街中で知らない人のやさしさを体感する出来事です。対面できないケースもあれば、一瞬理解が追いつかず、その場で十分にお礼が言えないこともよくあります。

「改めてお礼がしたい」そんな思いから、藁にも縋る思いでSNSで発信したところ、相手が見つかったというケースもあるよう。インターネットの海で、偶然相手の目に入るとは奇跡的なことです。そんな「お礼が言いたい」というニュースのなかから、2022年に人気だったものまとめて紹介いたします。

◇ ◇

■「落とし物」電柱にくくられた毛布に7万いいね、4歳息子のほっこりエピソードに「ちょっと泣いちゃった」

大切な毛布を落としてしまった…。ツイッターである投稿が話題になっています。幼稚園に通う息子さん(nana-boくん)の思い入れのある毛布、それを数日前に落としてしまったと言います。親御さん(@misumi_srs)は「探したけど見つけれず…諦めきれなくてネットで同じモノ探したけど廃盤」と、絶望的な状況だったと振り返ります。

しかし、ツイートには電柱に括り付けられた毛布の画像が。「週明けの今朝帰り道目立つ様に…ありがとうございます!『プーさんきっと見つかるよ!』と言ってた息子の喜ぶ顔が楽しみです」。そう、幼稚園から自宅までの道中で「落とし物」と書いたメモと一緒に誰かが電柱にくくり付けてくれていたそう。

毛布がくくられていた電柱に後日、お礼の手紙を少しの時間貼ったところ、手紙はいつの間にか無くなっていました。息子さんは「お手紙届いて嬉しい!」と大喜びだったといいます。

最初のツイートには7万いいねがついたほか、「ちょっと泣いちゃった。よかったねぇ」「どうしたら気づくか、その人に届くか考えたのが見えるよね。レジ袋じゃ半透明だし、うーんうーん、紐でくくるか!みたいなのが見える。処分されないように落とし物って書いたのも、嬉しいね」と、ほっこりエピソードに癒される人が相次ぎました。

■「大したことしてないけん」傘差し出し立ち去った男性、反響に驚き ママと赤ちゃん助けた行動に称賛続々

雨宿りをしていた女性と赤ちゃんに傘を差し出し立ち去った男性の行動に称賛の声が相次いでいます。雨宿りをしていた女性のツイートが話題となったあと、コメント欄に男性の妻が現れたことでさらに話題に。女性の投稿の第一報、男性の妻に取材した続報で取材しました。

車で走行中だった男性は、ゲリラ豪雨のため木の下で雨宿りをする女性を見かけました。胸には赤ちゃんを抱っこしています。車を路肩に止め、車内にあった妻の傘を手に女性に駆け寄りました。「これどうぞ、使ってください!」。女性は遠慮しましたが、「全然気にしないで、僕が勝手にしたかっただけです。傘も返さなくて大丈夫ですよ」と渡し、そのまま別れました。

女性はこの出来事にいたく感動。「改めてお礼を言いたいです」とTwitterに借りた傘の写真とともに投稿。すると、数時間で男性の妻が反応したことから、男性の身元が判明しました。男性の妻と傘を借りた女性は赤ちゃんが同じ歳ということもあり意気投合。「ママ友が少ないので、この縁で仲良くなれたことにすごく旦那にも相手のママさんにも感謝しています。ランチの日付も決まってすごく楽しみです。Twitterってすごいですね」と感動したといいます。

■「何とかお返ししたい」ガガ来日公演で突然の大雨…車いすの妻に「VIP席限定傘」譲ってくれたお兄さんを探す夫「ありがとう、の一言しか言えず…」

米歌手レディー・ガガさんが8年ぶりの来日公演を行った9月4日の夜、ライブの興奮冷めやらぬファンの間で「VIP席限定傘」を通じた心温まる交流がありました。

Twitterユーザーの縦釣鱒男さんは、レディー・ガガさんの公演に夫婦で訪れました。ライブが終わる数曲前から会場の外は突然の大雨。傘のなかった縦釣さんは、車椅子に乗る奥さんとともに雨宿りしながら、家族と電話で連絡を取り合っていました。

すると肩をトントンと叩く人が。振り返ると20代ぐらいの男性が折りたたみ傘を差し出し、「これどうぞ」と立ち去りました。とっさのことだったため、縦釣さんは「すみません、ありがとうございます!」と口にするのがやっと。二人は帰宅後、傘の柄を見て驚きます。レディー・ガガライブのVIPチケット購入者だけがもらえる限定グッズだったのです。「これは大変な物だ! 何とかお返ししなければ」とTwitterに投稿します。

「あの大雨の中、とっさの判断で私たち夫婦に大事な傘を譲ってくださったことが、どんなにありがたかったか…。その場では『ありがとうございます』のひと言しか言えなかったので、あらためて感謝の気持ちをお伝えしたいです」(縦釣さん)。

■「お礼届いて欲しい!」3歳息子にクッションをくれた方をSNSで捜索→5万リツイートで奇跡が起こった

「【お礼届いて欲しい!】クレーンゲームでゲットしたワンタンクッション持っていらした男性の方へ」みる@めっこ3y11m(@mychonanlove)さんの投稿が、ツイッターで注目を集めています。ツイートでは、駅で息子さんの好きな「ワンタン」のクレーンゲームの景品を譲ってくれた男性を探しており、なんとかお礼を伝えたいという旨が綴られています。

咄嗟のことでちゃんとお礼を伝えられなかったこと、息子さんは一緒にいたものの寝ていて喜ぶ姿を見せられなかったことを後悔していたというみるさん。藁にも縋る思いでツイッターに一連の出来事をツイートすると、5万リツイート、13.6万いいねと大きく拡散。

そして後日、その男性の知人という方からみるさんにメッセージが届き、当時の状況、服装、会話内容などから男性本人と判明しました。そして後日、タイミングが合い、再会することに。短い時間ながらも無事感謝の気持ちを伝えられたといいます。

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