【漫画】「体に負担がかからない職業」のはずが、ある日「歩行困難」に!?リモートワークによる腰痛・肩こりへの対処法

昨今、リモートワークを導入する企業が増えていますが、「リモートワークをするようになってから腰痛・肩こりが悪化した」と感じている方もいるでしょう。腰痛・肩こりが慢性化すると、痛みを感じても我慢することが癖になってしまいがちです。Kさん(九州在住・30代・女性)も、腰痛・肩こりの悪化により、突然の体調不良に悩まされた一人です。

■「自宅で仕事できるなんて、ラク!」と思いきや

学生時代から腰痛・肩こりに悩まされていたKさん。「オフィスワークなら体に負担がかからないのでは?」と思い、オフィスワーカーとして働き始めました。

重い物を持つわけでもなく、ほとんど座りながら作業しているだけなのに、腰の痛み・頭痛・肩こり・だるさなどの不調を感じるようになりました。

Kさんは当時を振り返り、「腰痛と肩こりがひどくなった気がするなぁ…。でも、毎日ストレッチしたらそのうち治るでしょ!」と軽く考えていたと言います。

その後、新型コロナウイルス感染症がまん延したことをきっかけにKさんの会社では、オフィスワークからリモートワークへと転換。Kさんは当初、「自宅で仕事できるなんて、オフィスよりもラクに仕事できそう!」と内心リモートワークになったことがうれしくて仕方ありませんでした。

しかし、リモートワークの場合、書類をキャビネットに取りに行く必要も、上司に書類を提出しに行く必要もありません。電車の時間を気にする必要もないため、作業を終わらせる時間も自分のさじ加減で決めることになります。

パソコンに張り付く時間が日に日に増えていき、腰痛と肩こり、そして頭痛にも悩まされるようになりました。

「少しは体を動かさないと。前より腰痛と肩こりがひどくなってる気がする」と感じながらも痛みを我慢していたある日、Kさんの身に思わぬトラブルが発生しました。

いつも通りベッドから起き上がり、キッチンへ向かおうとしたのですが、腰が痛く歩けなくなってしまったそうです。突然、歩行困難になったAさんは事の重大さにようやく気づき、整形外科へ。診断の結果は「急性腰痛症」。いわゆるぎっくり腰と診断を受けました。

■腰痛・肩こりはSOSのサイン!悪化させないために

ぎっくり腰により安静を余儀なくされたKさん。

それまでは、不眠・頭痛・吐き気とさまざまな症状に悩まされていましたが、腰痛・肩こりが改善されると同時にこれらの不調も解消され、日に日に体が軽くなっていくのを実感したそうです。

それ以降、Kさんは自宅で使用するデスクセットの質を見直し、毎日30分程度運動する時間を設けるようにしました。仕事に追われていても、定期的にパソコンから離れるよう心がけたと言います。

   ◇   ◇

一見、体に負担がかからない仕事だと思われがちなデスクワークですが、長時間座りっぱなしになるため、体の中心部分である腰の筋肉へ大きな負担がかかってしまいます。

また、もともと姿勢が悪いという方はとくに、背骨が曲がりやすくなるため、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを発症してしまう危険性も高まります。

現代では20代でもぎっくり腰を発症するケースも珍しくないため、デスクワークメインの方は、1時間に一度は椅子から立ち上がりストレッチを取り入れるなどし、一旦体をリセットする時間をつくることが大切です。

そして、腰痛・肩こりの一因には、ストレスによる血流の悪化も挙げられます。

リモートワークにより腰痛・肩こりが悪化したと感じる方は、リモートワーク導入前とリモートワーク導入後、自分の気持ちにどう変化が起きたのか考えてみるといいかもしれません。

Kさんの場合、「リモートワークを導入して以来、時間帯関係なくメールや社内チャットを送ってくる上司への対応がストレスだった」と話してくれました。

「たかが腰痛」「肩こりは仕方ない」と軽く捉えてしまいがちですが、小さな不調も心身のからのSOSサインだということには違いありません。取り返しがつかなくなる前に、少しの変化にも真摯に向き合う必要があるのだと感じました。

(まいどなニュース特約・長岡 杏果)

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