これぞ、リアルPUMA!…月をバックにジャンプする猫の写真が「奇跡の一枚」と話題 撮影秘話を聞いた

夜空に浮かぶ猫のシルエット…月をバックにジャンプする猫の写真が、まるで絵本の1ページのようで「幻想的」とTwitterで大きな反響を呼びました。絵画のような写真に「もう素敵すぎてゾクゾク」「奇跡の一枚ですね」「狙っても、ここまで撮れない」「リアルPUMAですね!」など絶賛するコメントが寄せられたり、「パソコンやスマホの壁紙にしたい」とお願いする人も出てきたり…。千載一遇ともいうべき飛んでいる猫の写真。一体、どのようなシチュエーションで撮られたのでしょうか? 話題の写真を撮られたフォトグラファーの三谷ユカリさんに撮影秘話などをお伺いしました。

■飛ぶ猫を求めて香川・佐柳島へ 17時ごろ撮影していたときのこと…

--Twitterで8.5万超のいいねが付いた話題の写真。何時ごろ、どこで撮られたのでしょうか?

三谷さん:「17時ごろ、香川県多度津町の佐柳島(さなぎしま)というところで撮りました。猫がたくさんいることで有名な島です」

--香川県にお住まいということで、比較的お近くの島ですね。島民の数よりネコがたくさんいるという離島の佐柳島。どういうシチュエーションで撮られたのでしょうか?

三谷さん:「ここの島は、堤防などで飛ぶ猫ちゃんがたくさんいるので、猫ちゃんが空を飛んでいるような写真を撮影していました」

■月をバックに絶妙な飛ぶ猫の写真 どうやって撮影した?

--確かに、猫ちゃんがジャンプしている瞬間はまるで飛んでいるような感じですよね。今回のお写真は月をバックに撮影されていますが、これは狙って撮ったものなのでしょうか?

三谷さん:「この写真は、いろんな角度から撮影しているときに、偶然月が出ていまして。また空にもグラデーションが見られるのに気づき、月や空も意識しながら撮った写真です。ですので、偶然が重なって出来上がったシチュエーションを狙って撮った、という感じですかね。

実は、撮影の裏側をお話ししますと、同行した家族が左側にいて、おもちゃで猫ちゃんの気を引いていたんです。そのおもちゃに向かって猫ちゃんは飛んでくれました!」

■ほんの数分の出来事…飛ぶ猫はハートマーク模様の子猫だった

--ご家族のご協力もあってのナイスショット写真でしたね。 とはいっても、お見事です! やはり、千載一遇のチャンスをカメラに収めたという感じでしょうか。そのシャッターチャンスを狙って、どれくらいの時間撮影していらっしゃったのでしょうか?

三谷さん:「島にいる猫ちゃんたちも撮っていましたので、島にいた時間はトータル2時間くらいです。ただ、このアングルでカメラを構えていたのはほんの数分程度だったんです」

--数分で…すごいです。ところで、お写真の猫は、どんな猫ちゃんでしたか?

三谷さん:「この写真からは分かりませんが、実は子猫ちゃんなんですよ。この子は体にハートマークの模様がついている白黒の猫ちゃんでした。かなりのやんちゃさんでした(笑)」

--子猫なんですね。夜空がバックだったせいか、どこか大人びて見えちゃいます。やんちゃさんということで、ジャンプもダイナミックですね。ダイナミックなジャンプの後、子猫ちゃんはどうしたのでしょう?

三谷さん:「撮影後、船が出る時間が迫っていて焦っていたため、全く覚えていません(苦笑) おそらく、やんちゃさんといえどもかなり人懐っこい子だったので、そのままいなくなったということはなかったと思います」

■船が出る目前でのシャッターチャンス! 三谷さん「一番のお気に入り写真」

--船が出る時間が目前と迫りながらも、素敵な写真が撮れて良かったですね。写真を撮られた子猫ちゃんもこんなに話題になっているなんて、思ってもいないことでしょう。最後に、今回の猫の写真のご感想もお聞かせください。

三谷さん:「自分で言うのも恥ずかしいのですが、今回の写真は、自分が今まで撮ってきた猫写真の中で一番のお気に入りになりました。そのお気に入りをたくさんの人に見ていただけて本当にうれしいです!」

   ◇   ◇

奇跡の猫写真を撮られた三谷さん。もともとはお仕事でポートレートなど人物を中心に撮影していたとのこと。コロナ禍もあって、最近は趣味で風景や島猫の撮影をするようになったとか。さらに2020年5月からTwitterを始め、風景や島猫などの写真をアップするようになったといいます。今後は、青色の空や海などを背景に島に生きる猫ちゃんたちの姿などを写真に残していきたいそうです。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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