洗うと「病」小さくなる病封じ石けん コロナ感染予防に岡山・備前国総社宮が販売

 新型コロナウイルスの感染予防に役立ててもらおうと、備前国総社宮(岡山市中区祇園)は病封じを祈願した石けんを作った。殺菌効果の高い精油入りで、表面に刻まれた「病」の文字が手を洗うたびに小さくなっていくアイデア商品。5月15日から社務所で販売する。

 石けんは縦横4・5センチ、厚さ2・5センチの手のひらサイズ。オリーブオイルをベースとし、精油の中で抗菌・殺菌効果が高いとされるティーツリーとラベンダーを配合した。製造は赤磐市のハンドメード作家に依頼した。1個500円。郵送でも対応する。

 総社宮の祭神は、古事記にある「因幡の白兎(うさぎ)」神話の中で、白ウサギをガマの穂で治療したことで知られる大己貴命(おおなむちのみこと)=大国主命(おおくにぬしのみこと)。病気平癒の祈願に訪れる人も多く、武部一宏宮司(47)は「神前に奉納した石けんで手を洗うことで、感染症への不安が少しでも和らげば」と話している。

 総社宮は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛に対応するため、五穀豊穣や無病息災を願う4月の「春季例大祭」の屋台を中止したほか、みこしの練り歩きを延期するなど内容を縮小。コロナ終息を多くの人と祈念したいとの思いから、神事を動画投稿サイトのユーチューブでライブ配信した。

 問い合わせは総社宮(086-275-7055)のホームページ。

(まいどなニュース/山陽新聞)

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