甘え上手を競い合う!先住猫MOAちゃんと後輩猫メメちゃんは…姉妹以上の「ええコンビ」

ある人が、子猫を身ごもった野良猫を保護した。無事産まれた子猫たちは大事に育てられ、それぞれ里親さんのもとに旅立っていった。先住猫(モア)MOAちゃんがいる家に来たメメちゃんは、MOAちゃんと姉妹のように暮らしている。

■猫の飼い方を勉強して保護猫のことを知る

兵庫県に住む大島さんは、子供の頃から猫を飼いたいと思っていて、12年間飼っていた犬を亡くした後に、初めて猫を飼うことにした。ブリーダーのサイトや譲渡サイトを毎日見ているうちに、ブリーダーのところで気に入った猫をみつけた。訪問すると、ちょうど生後10日くらいの子猫がいると言われた。

ところが、その猫は、ブリーダーのところにいるうちに感染症を起こしてしまった。生後45日までは引き取れないので預けていたが、ブリーダーとは連絡も途絶えがちになっていった。猫の顔を見ていたので愛着がある。2016年6月中旬に引き取ったが、やっと秋に完治した。大島さんは、そのMOAちゃんと名付けた。

インスタグラムで猫の飼い方を勉強するうちに、ペットショップの裏事情や保護猫のこと、虐待される野良猫がいることを知ったという。次に猫を飼うなら保護猫にしようと思ったそうだ。

■大切に育てられた猫メメちゃん

2018年4月中旬、大島さん宅を担当していた銀行マンが、「子猫の里親を探している」と大島さんに言った。銀行マンの知り合いが、庭に出て七輪でさんまを焼いていると、1匹の猫がふらふらした足取りで近寄ってきた。弱っているが、飼い猫かと思うほど人懐っこい猫だった。そのまま保護したが、お腹が大きく、妊娠していた。子猫は4匹産まれ、1匹は既に里親が決まっていた。銀行マンは、猫を3匹飼っているので、それ以上は飼えなかった。

MOAちゃんが「遊ぼう、遊ぼう」と言うので、大島さんは、MOAちゃんの遊び相手をしてくれる猫を探していた。写真を見る前から1匹はもらおうと決めていたが、写真を見て、すぐにメメちゃんを譲渡してもらうことにした。一番小さな女の子で、端っこのほうで遠慮がちに映っていた。可愛がられて育っていることが伝わってきた。

■MOAちゃん、メメちゃんは「ええコンビ」

銀行マンは、家族総出で、車で2時間かけてメメちゃんを連れてきてくれた。メメちゃんは、まったく人見知りをせず、なでられたり、触られたりするのに慣れていた。小学生の娘さんが一生懸命メメちゃんのPRをしてくれて、「控えめな性格で、ジャンプが得意だ」と言った。

「この子たち、小学生ながら立派に里親探しをしているんだなと思いました」

メメちゃんは、みんなが帰っても平気だった。ごはんもしっかり食べて、トイレも済ませ、家族に甘えていた。母猫や兄弟猫と長く暮らしていたので、猫同士のマナーも完璧。爪を出したり、ひっかいたりしなかった。

MOAちゃんは、早くに親猫や兄弟猫と引き離されて、猫と一緒に暮らした経験がない。しかし、遊びが大好きなので、メメちゃんが来てからは一緒に遊ぶようになった。

メメちゃんは、ジャンプして膝に飛び乗ってきたり、ベッドで一緒に寝たりする甘え上手。猫好きがしてほしいことをしてくれる。MOAちゃんは、べったりというわけではなかったが、メメちゃんが来てからは、負けずに甘えるようになった。メメちゃんが高いところに登ると、MOAちゃんも負けじとチャレンジする。関西弁で言うと「ええコンビ」なのだ。

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