家計にのしかかる車の維持費…「カーシェア」に切り替えた方がいいのはどんな人?

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今の季節、レジャーのシーンでも大活躍の「マイカー」。通勤や買い物など日常生活の足として欠かせない方も多いでしょう。一方で、車を所有し続けるためには車検代や保険料などの維持費が必要。家計のためになんとか車関係の費用を減らしたい……とお悩みの中の方も多いのではないでしょうか。

最近では、「ものを所有せず必要なときに必要なものをレンタルする」という考え方も浸透してきています。車に関しても同様で、マイカーを持つ代わりにカーシェア(カーシェアリングサービス:登録を行った会員間で自動車を共同使用するサービス)を利用する人も少なくありません。しかし、毎日のように利用するのであれば、やはり経済的にも利便性面でもマイカーに軍配が上がるでしょう。

車を持つことにこだわりはないけど、車が必要なシーンがある。そんな場合は、マイカーとカーシェア、どちらを選ぶべきか迷うかもしれません。そこで、どのくらいの利用頻度であればカーシェアを利用した方がおトクになるのか、計算してみたいと思います。

■1回3時間×週2~3回程度の乗車なら…基本的にカーシェアがおトク!

マイカーを持つ際にまずかかってくるのが車の購入費用。さらに維持費として車検代や自動車税、保険料、ガソリン代などがかかります。それぞれにかかる費用は排気量や利用頻度によっても異なりますが、新車のファミリー向けコンパクトカーを購入し、10年間使用した場合、月平均にすると3万円程度(図参照)。さらに適宜メンテナンス費用もかかりますし、自宅に駐車場がない人は駐車場代も必要です。

一方、カーシェアの場合、月々にかかる費用はどのくらいでしょうか。カーシェア会社にもよりますが、ガソリン代込みの利用料が15分200円程度になることが多いようです。6時間や12時間などのパック料金を利用すれば、もっとおトクに利用できることもあります。

これらを見ていくと、図の条件なら週2~3回程度、買い物などで短時間車を利用するような場合(例えば3時間の利用が月12回程度まで)なら、カーシェアを利用した方がおトク、それ以上使うならマイカーを持った方がおトクと言えます。

ただし、カーシェアの場合は家の近所に車を借りられる「ステーション」があるかどうかも重要になってきます。都市部などに住んでいて駐車場代が高くつき、かつステーションが利用しやすい場合は、カーシェアを利用するメリットが大きくなります。また、カーシェアは月額基本料金がかかるところも多いので、たまの帰省やレジャーのときのみ使うという場合はレンタカーを利用する方がいいでしょう。

■「マイカー派」が維持費を抑えるポイントは?

 カーシェアも検討したけど、やはりマイカーが必要!という結論に落ち着いた方もいると思います。そんな方は、次のポイントに気をつけることで維持費を抑えられます。

●ガソリン代

▼クレジットカード払いでの割引を活用

指定のクレジットカードでガソリン代を支払えば、割引が受けられるガソリンスタンドも数多くあります。給油するガソリンスタンドがある程度決まっている場合は、クレジットカード作成の検討を。

▼運転・メンテナンスで燃費を改善

次のような運転やメンテナンスを心がけると燃費が良くなり、ガソリン代を抑えることができます。

・荷物の積み下ろしや待ち合わせなどの際は、アイドリングをやめる。・急発進や急停車をやめて、なめらかな加速・減速に。・空気圧はこまめにチェックし、オイルは6カ月~1年に1度は交換する。・車体が重いとガソリンを多く消費するため、トランクの中に不要なものは積まない。

●任意保険料

任意保険料を安く抑えたいなら、インターネットや電話で保険会社と直接契約する「ダイレクト型(通販型)」の保険がおすすめ。運転者の年齢や免許証の色、走行距離などでも保険料が変わってくる場合があるので、自分にとって有利な条件のものを選ぶことが大切です。

●車検費用

車検はディーラーよりも、整備工場やフランチャイズ店、カー用品店、ガソリンスタンドで受けると比較的安い価格に。ガソリンスタンドによっては車検を受けると、ガソリン代を割引いてくれるところもあります。

   ◇   ◇

一つ一つは小さな取り組みですが、積み重ねが大きな節約につながります。特に保険の見直しやクレジットカードの作成は一度行ってしまえばストレスなく節約ができるので、まずはリサーチからスタートしてはいかがでしょうか。

(ファイナンシャルプランナー・田中 瑛子)

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