小沢一郎氏、自民党の失言防止マニュアルに苦言「表面だけ取り繕い」

 国民民主党に合流した小沢一郎衆院議員(76)が15日、公式ツイッターを更新。自民党が「『失言』や『誤解』を防ぐには」と題した“失言による批判回避マニュアル”を党内に配布したことについて、苦言を呈した。

 文面では、「歴史認識や政治信条に関する個人的見解」や「ジェンダー、LGBTについての個人的見解」、「事故や災害」「病気や老い」などに関する発言に対して注意喚起しており、中でも「歴史認識」については「謝罪できず長期化」と注釈が付いている。最後に「『弱者』や『被害者』に触れる際は一層の配慮を」と締めくくられている。

 小沢氏は「『弱者や被害者には一層の配慮を』。安倍政権は何もわかっていない。いまだに表面だけ取り繕えば良いと思っている」と、その“配慮”がなぜ必要で、人としてなぜ不可欠であるのかという「根本」を明記せず、批判回避のためのマニュアルである文面に違和感を示した。

 小沢氏は「問題なのは、発言そのものではなく各大臣や議員の人間性であり、安倍政権流適材適所である。人の痛みがわからない政権。これを国難と言わずして何と言うのか」と危機感を募らせた。

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