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動物用コンタクト、角膜に潰瘍ができた愛犬が装着…そのお値段は

 犬や猫用のコンタクトレンズがあるのを知っていますか?人用のコンタクトレンズを作っているメニコンが動物病院専用商品を作るメニワンを立ち上げ、コンタクトレンズを発売したのが始まりです。動物用のコンタクトレンズがあると聞き、ちょうど取材をしようとしていた時、たまたま我が家の愛犬ルーくん(ゴールデンレトリーバー・14歳)が、コンタクトレンズを使うことになりました。

■なかなか治らない角膜の潰瘍

 ゴールデンレトリーバーで14歳といえば、人間の80~90歳くらい。元気そうに見えてもおじいちゃんです。高齢になると、傷ついた眼の角膜を自分で治す力が弱ってくるそうで、加えて甲状腺機能低下症もあったので代謝機能が弱く、なかなか治りませんでした。

 最初は、血清点眼という自分の血清から作る点眼薬を使うなど、角膜に栄養を送る治療を何度かしましたが、角膜の上皮と実質層(いちばん上の膜と、その下の層)がうまくくっつきませんでした。

 毎日、目頭からツーっと涙を流すルーくんを見ているのもいたたまれず、眼科專門の獣医さんのところに行ったのです。

■コンタクトレンズを装着

 眼科の獣医さんの診察を受け、ルーくんは、SCCEDs(スケッズ)という眼の病気になっていることが分かりました。SCCEDsのことは、ここでは詳しくは書きませんが、簡単に言うと角膜の潰瘍です。

 まず、角膜を医療機器でこすり、点眼薬とコンタクトレンズを使って治療することになりました。角膜をこする時は点眼麻酔をするので痛みはないそうです。

 処置室から出てきたルーくんは、両眼にコンタクトレンズを装着していました。ちゃんと装着できているか分かるように、コンタクトレンズの端にはブルーのドット模様が入っています。ぱっちり眼を開けると、うるうるした感じがします。コンタクトレンズを使う主な目的は3つ。

・点眼薬が瞳のところに長い時間留まるようにするため

・角膜に少し圧を加えることで、上皮と実質層がくっつきやすくするため

・痛みを和らげるため

なんだそうです。ちなみに、視力矯正はできません。

■高価だけど、経過は順調

 動物用コンタクトレンズは、人のコンタクトレンズのように洗う必要はないので管理は楽なのですが、眼球の形に合わないとすぐに取れてしまうこともあるそうです。ルーくんの場合は一週間経ったいまもちゃんと入っています。万が一、取れてしまった時は、すぐに気がついたらコンタクトレンズ用の液体に浸して持ってくるようにと言われました。着脱は、獣医さんしかできないのです。

 ちなみに、1枚1万円、両眼で2万円でした。処置料や検査費用、薬剤費など、合計9万円ほど。動物用健康保険を使っても8万円くらいしました。

 1週間後、経過観察のために診察してもらいましたが、順調とのこと。まだ、視界がかすんで焦点が合いにくいため散歩がしにくいのですが、ルーくんの場合は、眼をこすったり、かきむしったりすることはありません。

 犬だけでなく、猫の場合も病気の治療を目的に医療用コンタクトレンズが発売されていて、メニワン以外のブランドもあるそうです。眼の調子が悪いとうっとうしくてQOL(生活の質)が下がってしまいます。愛するペットのために、こうした医薬品が発売されるのは嬉しいことですね。

(まいどなニュース・渡辺陽)

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