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船上ディーラーに定年はない!?豪華客船のカジノで現場の声を聞いてみた

いきいきとした表情の船上ディーラーたち
船上カジノのルーレット
スロットマシーンも19台設置されている
全長241メートル。この大きさでも中型客船というから驚きだ
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 春を迎え、国内外の豪華クルーズ客船が大阪港や神戸港に立て続けに寄港し、ファンの目を楽しませてくれている。そんな中、日本船として最大のクルーズ客船「飛鳥2」が神戸港ポートターミナルに寄港すると聞き、手続きをして早速乗船してみた。もちろん、船上カジノも疑似体験。気になるカジノディーラーの声も聞いてみた。

 乗船した「飛鳥2」は全長241メートル、幅29・6メートル、5万142トン。12階建てで客室数は436室、乗組員は470人だとか。間近で見ても中に入ってもホテルそのものだったが、世界的には大型化が進んでおり、いまやこの大きさだと中型客船だという。

 セキュリティーゲートを通って、エントランスへ。ここは二層吹き抜けになっており、その豪華さにうっとりとしてしまう。聞けば、和室も含めレストランは5つ、おしゃれなバーやカフェも備わっていた。

 さらに、ダンスホールのあるラウンジや映画館もあり、もはやひとつの街と言っていい。屋上にはプールやパドルテニスのコートもあったが、夕方には出港するとのことで船内をくまなく見学するのは不可能。急いでカジノが疑似体験できる「モンテカルロ」に向かった。

 この施設でディーラーを任されているのは日本初となるカジノディーラー養成学校「日本カジノスクール」の卒業生たち。今回は谷村義治客船カジノマネジャー(49)ら4人が応対してくれた。

 その中の1人、藤村久美子さん(50)は海外居住経験も豊富な主婦。「ロサンゼルスに住んでいる人は東京の人が熱海の温泉に行くみたいにラスベガスに行くんですよ。カジノは身近な存在でしたし、日本にカジノができると聞き、これは相当な雇用が増える。手に職を付けなければと思い、スクールへ。この仕事は3年目。ここでは一番新米です」。得意の語学を生かして将来はフロアマネジャーになるのが夢。「ディーラーは性別も年齢も関係ないですからね」。

 清水美佑さん(31)は船上ディーラー歴5年。台湾、カナダ留学を経て、25歳のときカジノスクールに入学した。

 「カナダのバンクーバーに住んでいるとき、寄港していた飛鳥2を見に行ったほど、いつか乗りたいと思っていました。そして、この仕事を始めて、最初の乗船で立ち寄ったのがバンクーバー。5年前に下から見上げた飛鳥にいま自分が乗ってると思うと不思議な気持ちでした」

 梅村夏苗さん(25)もクルーズ客船で仕事がしたかったと言う。「専門学校で観光を勉強しながらカジノスクールへも通いました。家族でカジノに行くこともあったので、抵抗感なく入れた。この仕事の良さは“1粒で2度おいしい”ところ」と笑った。

 フロアにはルーレットやブラックジャックのテーブルの他にスロットマシンが19台設置されていた。「この仕事は定年がありません。50代半ばからはじめても問題ない。必要なのはエンターテインメント性というか、場を盛り上げる心があれば」と谷村さん。なんだか、4人とも表情がいきいきとしていた。統合型リゾートへの動きが活発化する昨今。船上ディーラーを目指すのも悪くないかもしれない。(デイリースポーツ特約記者・山本智行)

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