ソフトバンクで通信障害 不測の事態にどう対処?ITジャーナリストに聞く

 ソフトバンクの携帯電話などのサービスで6日午後1時半すぎから大規模な通信障害が発生した。同日18時を過ぎて原因は交換設備の不具合だったと明かされ、順次復旧している。通話はもちろん、データ通信サービスは決済サービスなどとも結びついており、現代の便利な暮らしに密接につながっている。不測の事態が起きたときはどう対処するべきなのか-ITジャーナリストの三上洋氏に、今回のトラブルについて聞いた。

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 4時間を超える大規模な通信障害中にソフトバンクの広報に問い合わせの電話をしたが、原因について「調査中」と繰り返された。障害が起きていたのは全国で、ソフトバンクの回線につながっているLINEモバイルや、Y!mobileなども通信ができなくなった。

 実は本日、一部のエリアで機器の入れ替えなどメンテナンス作業が行われることが、ホームページで紹介されていた。想像ではあるが、これらの作業が障害に関係した可能性がある。本来通信回線は「フェールセーフ」の仕組みがとられており、なにか問題が起きてもバックアップが働くようになっているが、メンテナンス作業でバックアップが機能しなかったのかもしれない。(その後、ソフトバンクは原因が交換設備の不具合だったと明かしている)

 大規模な障害は2つ、3つの障害が重複して起きていた可能性が高い。複数のトラブルが重なることで予想外の事態となり、回復に手間取ったのだろうか。

 通信サービスは私たちの暮らしのさまざまなところで使われており、コンサートなどのチケットシステム、「PayPay」といった決済サービスが利用できなくなったり、110・119などの緊急通報もできなくなった。

 そのようなときはWi-Fiを利用してほしい。Wi-Fiにつながれば、データ通信はもちろんLINE通話などのIP電話を使用することもできる。コンビニやレストランなど、Wi-Fiが使える場所を活用してほしい。

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