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来年の大河に登場!伝説のランナーは超有名看板の2代目モデルだった

 金栗四三(かなくりしそう)をご存知だろうか。彼は、日本人で初めて五輪出場を果たしたマラソンランナーである。1912年のストックホルム大会(スウェーデン)のほか、1920年のアントワープ大会(ベルギー)、1924年のパリ大会(フランス)にも出場している。現在の箱根駅伝の創設にも尽力し、日本人選手を育成し世界に送り出した功績を認められ、スポーツマンとして初の紫綬褒章を受賞。「日本マラソンの父」として称えられた。また、日本の女子にもスポーツ教育が必要と、女子スポーツの振興にも取り組んだ。2019年1月放送開始予定のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(金栗四三役は中村勘九郎)で、彼の活躍が見られるのが楽しみだ。

それだけではない。この金栗四三という人物、大阪の「あの看板のモデル」といえば知らない人はいないのでは。

 江崎グリコで有名なキャラクターといえば「ゴールインマーク」。大阪の道頓堀にあるゴールインマークをバックに記念撮影をした人もいるのではないだろうか。現在は7代目だが、あの2代目のモデルの一人が金栗四三とされる。また、彼の言葉「体力、気力、努力」の「体力」には、心身の健康という意味が込められており、それは江崎グリコの創業者江崎利一(えざきりいち)が提唱する「日本国民の健康と体力向上」と合致するものだった。

■グリコの名前は「牡蠣」の栄養素から取った

 利一の故郷、九州・佐賀の有明海では牡蠣養殖が盛んだった。家業の薬屋を継いでいた彼は、捨てられるままだった牡蠣の煮汁を見て、「牡蠣には栄養素グリコーゲンが多く含まれている」ことを思い出し、煮汁から抽出することに成功。そこでグリコーゲンを含む食べ物を世に広め子どもの健康と栄養を支えようと決意、創業したのが「江崎グリコ」だ。グリコは、グリコーゲンから取られた名称である。あえて菓子にしたのも「毎日、無理なく栄養を摂取し続ければ、体力向上につながる」と考えたからだ。

 金栗四三と同じく、江崎グリコもさまざまな日本初に挑戦している。例えば、四角い形が普通だったキャラメルに対して、1922(大正11)年にハート形の栄養菓子であるグリコ(キャラメル)を発売。キャラメルにアーモンドを入れたのも初めてなら、チョコレートといえば板チョコだった時代に、ひと山にアーモンドを1粒入れたチョコレートを初めて発売したのも江崎グリコだった。

■4000点のおもちゃが鑑賞できる!

 江崎利一は製品名やキャッチコピー、販売方法、販路の開拓などあらゆることを自分で考え、周到に計算して売り出す名マーケターでもあった。現在企画展が開催されている江崎記念館では、そのような利一の功績や江崎グリコの歴史、また4000点にも及ぶ懐かしいおもちゃなどを鑑賞できる。

(おふぃす・ともともライター 國松珠実)

◆「江崎グリコ×金栗四三」企画展は、江崎記念館で今月12月25日まで。その後グリコピア・イースト(埼玉県北本市)、グリコピアCHIBA(千葉県野田市)を巡回。

◆「江崎記念館」

住所 大阪府大阪市西淀川区歌島4-6-5

開館時間 10:00~16:00(最終入館15:30)

入場料 無料

休館日 第2・4・5の土・日・祝日

予約方法 06-6477-8257

月~金曜は要予約。ただし第1・3土曜日は予約不要で入館可

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