入場料6千円は高い!カジノ法案が閣議決定も…蛭子能収「貧乏人は来るなってこと?」

「貧乏人は来るなっちゅうことですか!?」と憤る蛭子能収
日本にカジノは根付くのか?先行きはまだ不透明だ(写真はイメージ)
ギャンブル依存症を克服した経験を踏まえ、「入場料は100円」と説く漫画家の東陽片岡氏
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 カジノを含む統合型リゾート(IR)の実施法案が27日、閣議決定された。政府は今国会での成立を目指す。同法案が可決されれば、外国人観光客は入場無料だが、日本人や日本在住の外国人は入場料6000円を徴収される。「ギャンブル依存症の防止」という名目で、シンガポールの8000円を基準に定められたのだが、この金額は高いのか、安いのか。街に出て、さまざまな意見を聞いた。

 60代の自営業男性は「高すぎる。無料にすべき。その入場料は“胴元”に持って行かれる感じがするので行く気がしない。『ギャンブル依存症を抑えるため』って、法案を通すための口実にしか思えない」と指摘。30代OLは「米国では自国民でもタダですよ。高過ぎます」と驚いた。

 一方、逆説的な「安い」という意見も。20代女性ライターは「依存症の人にとって金額は関係ない。たとえ入場料が何万円でも、元を取ってやろうと借金してまで来るんじゃないですかね。そういう意味で『安い』と言えなくもない」と持論を展開。自営業の40代女性は「藤純子さんみたいな和装の女性が壺を振るとか、日本の独自性を出せば、外国人観光客は入場料を払ってでも来ると思う。その分、日本人を無料にしては」と提案した。

 6月で還暦を迎える漫画家の東陽片岡氏は30代の頃、パチンコや競馬で貯金を使い果たし、消費者金融の自動契約機で借金を重ねたという。同氏は「依存症になりかけましたけど、そこで心を入れ替えてギャンブルをやめた経緯があります」と打ち明け、「6000円はむちゃくちゃ高いですよ。日本に根付かないんじゃないですか。外国のマネはしないで、競馬場みたいに入場料100円が日本式でいいんじゃないですかね」と提言した。

 ボートレースやパチンコ好きで知られる漫画家でタレントの蛭子能収は「オーストラリアや韓国などでカジノに行きましたけど、6000円はすごく高いと思いますね。これって『貧乏人は来るな』ちゅうことじゃないですか!」と訴えた。

 競輪予想でも活躍中のタレント・玉袋筋太郎は「取り過ぎ。タダじゃないと、パチンコには勝てませんよ。入場料よりデポジット(預かり金)制にすべき。200万円をデポジットして入れるようにしては」と代替案。「それでも入場料を取るというのなら、それに見合うものを出してはどうか。日本でやるなら、手本引き、チンチロリン、ちょぼいち(サイコロ)とかを入れるべき」と力説した。

 「分からない」「興味がない」「なに!?」といった無関心層も多かったが、それ以外の回答では大半が「高い」という意見だった。入店時の“チャージ6000円”は庶民感覚からかけ離れている。(デイリースポーツ・北村泰介)

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