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単身で常連客と交流する「酒場女子」“飲んべえアイドル”今野亜美の酒場道

ジョッキを手に酒場の魅力を語る“飲んべえアイドル”今野亜美
愛飲するホッピーを手にする“飲んべえアイドル”今野亜美
ジョッキを手に酒場の魅力を語る“飲んべえアイドル”今野亜美
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 「女子会」という言葉は2010年の新語・流行語大賞トップテン入りする以前から定着し、今年で約10年になる。だが単身で酒場を訪れ、世代を超えた常連客と交わる筋金入りの“酒場女子”はまだ少数派だろう。そんなライフスタイルを体現する20代女性がいる。“飲んべえアイドル”と称されるタレント・今野(いまの)亜美、27歳。酒場のフィールドワークを“本業”とする彼女に「酒場のある生活」を聞いた。

 今野は17年6月までシンガー・ソングライターの清竜人と女性アイドルによるユニット「清 竜人25」のメンバーとして清亜美名義で活動。並行して酒場を回り始め、自身のブログ「居酒屋1000円の旅」やウェブサイトのコラム、イベント「スナック亜美」で情報を発信している。昨年回った居酒屋は実に400軒以上という。

 「ふだん出会わないような人とコミュニケーションを取りたいのがメーンです。初めの段階で東京・大井町の居酒屋に行って、常連のおじさんからフランキー堺さんの映画を教えてもらったり、いろいろな世界を知る勉強と冒険の場になった。肩書とか年齢とか関係なく、フラットに仲良くなれる。常連さんが顔を出さなくなると、親戚でもないのにすごく心配になったり」

 「圧倒的に通う街」が横浜・野毛だ。横浜は今春発表された関東圏の「住みたい街1位」になったが、「みなとみらい的な表玄関」には背を向け、今野は大好きな黒澤映画の中でも『天国と地獄』に登場する横浜の伝説的な酒場「根岸屋」を想起させる場末のディープな世界にひかれる。

 「野毛では馬券が当たったおじさんに『ジンギスカン食いに行こうぜ』って外でおごってもらって、また店に戻ったり。普通に生きていたらありえない経験ができます」。その世界観をブログで「横浜沼」と表現した。

 さらに東京・蒲田や川崎競馬場へ。「蒲田が『住みたくない街1位』になった時に、それが本当か確かめようと思って行ったんです。お店でズブズブに酔った常連さんとお話して、泥臭いけど温かい空気が楽しかった。川崎競馬場では『志ら井』さんのもつ煮込みを買って、馬をながめながら食べる幸せ…」

 4月12日には「スナック亜美」の第11弾を東京・阿佐ヶ谷ロフトAで、第12弾を5月19日に大阪・ロフトプラスワンウエストで開催。焼酎入りホッピーを飲みながら、酒場トークを繰り広げる。

 「今年に入って3月までに100軒近くは行きましたかね。まとめて1日4~5軒回ります。“飲んべえアイドル”って呼んでくださる限りはアイドルでありたいなと」。きょうもまた、夜を待たずにのれんをくぐる。(デイリースポーツ・北村泰介)

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