「北中米W杯・1回戦、ポルトガル代表2-1クロアチア代表」(2日、トロント)
決勝トーナメント1回戦が行われ、1次リーグK組2位のポルトガルは前回大会3位でL組2位のクロアチアを2-1で破り、2大会連続で1回戦を突破。0-1の後半23分にはFWクリスティアノ・ロナウド(41)=アルナスル=がPKで今大会3ゴール目を決めた。H組1位のスペインはJ組2位のオーストリアに3-0で快勝。前回大会から続く連続無失点試合を5に伸ばし、W杯最多記録に並んだ。B組1位のスイスはJ組3位のアルジェリアを2-0で下し、4大会連続で16強入りした。
空気を一変させる存在感はまさに千両役者だった。先制されて迎えた後半23分、ポルトガルに巡ってきたPKをエースのロナウドがど真ん中に蹴り込んだ。W杯6大会目にして、決勝トーナメント初ゴールは終盤の逆転劇を呼び込み「失点後に(チームは)少しパニックになったが、PKで落ち着いた。勝利に値する試合だ」と頰を上気させた。
昨年7月3日、ポルトガル代表で主力FWだったディオゴ・ジョタさんが、交通事故により28歳で急逝。ロナウドにとって、同じ1985年生まれのモドリッチとのバロンドール(最優秀選手賞)受賞者対決となった好カードは、他にも大きな意味を持つ一戦だった。
徹底的なマークに遭った前半は前を向いてボールを持てなかったが、後半16分のワンプレーが潮目を変えた。ネトのロングパスを華麗にトラップし、ネットを揺らす。オフサイドの判定にも、自らサポーターをあおって反撃の機運を高めた。
後半36分にベンチへ下がり、追加タイムにラモスが決勝点を挙げた際はいの一番で飛び出して祝福した。試合後はジョタさんの背番号「21」のシャツを着て目に涙を浮かべ、インスタグラムに「ディオゴとポルトガルのために勝った」とあふれる思いをつづった。
次はベスト8進出を懸けたスペイン戦。「準備はできている。とても白熱した試合になるだろう」。頂点へ、さらにギアを上げていく。