日本代表は29日正午(日本時間30日午前2時)からの決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦する。27日に米テネシー州ナッシュビル近郊で行われた練習後、上田綺世(27)=フェイエノールト=は「王国」からのゴールへ意欲をみなぎらせた。また、1次リーグF組最終戦(同26日)のスウェーデン戦で出場機会がなかった佐野海舟(25)=マインツ=は万全を強調した。
一大決戦へ、戦う覚悟はできている。サムライブルーのエースとして、今大会2得点を決めるなどけん引してきた上田は「ここから、よりシビアなゲームになってくる。より1点が重くなってくるので、その1点を取れるようにしたい」とチームを救う一発を約束した。
1次リーグは全3試合にスタメン出場した。16強をかける王国との対決には臆するどころか、心は燃えたぎっていた。昨年10月の国際親善試合で3-2と逆転勝ちし、ブラジルから初めて勝利を挙げた。日本の評価も上がる中「世界において、(日本の)現在地を示すとしてはこれ以上ない相手」と目をぎらつかせた。
2022年カタール大会から、チームの中での立場が違うことも自覚している。4年前は1次リーグ第2戦・コスタリカ戦で先発したものの、前半で交代。その後は出番をもらえなかった当時とは「立場が全く違う。責任感もあるし、自信も違う。役割も違う」と、背負うものの大きさは桁違いだ。それでも「一発勝負にはスリルがあって、モチベーション高く臨める」と、どんと構える。エースは広い背中で日本の先頭に立ってきた。
勝ち進むにつれてのしかかる重圧を振り払いながら、前へ進む。「W杯で普段のリーグと変わらずプレーできる選手なんていない。4年に1度、次は本当にない。本当に奇跡を起こす必要があるかもしれない」。負けたら終わり。1勝の重みを、大舞台のピッチの上でひしひしと感じている。
「ここで勝てれば、より優勝に弾みがつく。より自信を持って、この先、(ベスト)16。行ったことのない8に続いていけると思う。これ以上ないチャレンジになる」。まだ見たことのない景色へ。背番号18が頂へ駆け上がる。