ベネズエラ大地震で家族亡くしたドジャース捕手がメジャーデビュー「生きていて、この試合を見てほしかった」 重苦しい空気のクラブハウスで胸中吐露
「ドジャース2-5パドレス」(5日、ロサンゼルス)
ドジャースのエリエセル・アルフォンゾ捕手(26)が「9番・捕手」でメジャーデビューした。この日までに母国ベネズエラで起こった大地震で妹と義母が犠牲になったことが判明。試合後は取材に応じ、苦しい胸の内を明かした。
重苦しい空気のドジャースのクラブハウス。これまで通訳を介してスペイン語で話していたアルフォンゾがたどたどしい英語で話し始めたのは、「妹さんはあなたのメジャーデビューについてなんと言っていたと思いますか?」と問われた時だ。
「それは難しい質問ですね。というのも、3週間前に妹と話しをした時に『すごく美しい夢を見た。でも、その夢が叶うまでは内容は言わない』と言ってたんです。きっと、その夢はきょうのことに関係していたんだと思います。彼女が生きていて、僕がメジャーでプレーする姿を見てくれたらどれだけ良かったか…」
そう話すと、込み上げる感情を抑えるかのように深いため息。「今、彼女は神さまのそばにいる。これで僕を見守ってくれていると思うし、僕がプレーする一瞬一瞬を一緒に楽しんでくれるはずです」と声を絞り出した。
プロ10年目でつかんだ大きなチャンス。ベネズエラにいる元メジャーリーガーの父からは「その瞬間を楽しみなさい。今を大切してほしい」と励まされたという。しかし、打者としては2打席無安打に終わり、七回の打席で代打を送られて途中交代。チームも完敗し、ほろ苦いデビュー戦となった。
「自分と家族にとって、本当に厳しい一日になった。自分たちではどうにもできないことが起きてしまった。それでも、今日こうしてメジャーでデビューし、プレーする機会を与えてくれた神に感謝している。ただ、試合の結果は良くなかったし、とても難しい一日だった」
首の張りで負傷者リスト入りしている正捕手のスミスが復帰に向けてリハビリを続けている。アルフォンゾにとっては限られた出場機会。結果を出して今後につなげたい。
