なぜ日本代表はチュニジア代表を圧倒できたのか? 森保監督の大胆な決断 半年以上使っていなかったオプションを「最適解」に

前半、声を張り上げる日本代表・森保一監督=20日
20日のチュニジア戦で先制ゴールを決め、喜ぶ鎌田(15)=共同
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 北中米W杯で日本は1次リーグF組第2戦でチュニジアに4-0で快勝した。アフリカ予選無失点を誇る堅守の相手に手を焼く展開も予想されたが、終わってみれば日本のW杯史上最多得点での快勝に終わった。なぜ日本はチュニジアを圧倒できたのか。その裏側には、森保一監督(57)の強気な采配があった。

 試合開始1時間半前、スタメンが発表されると、記者室がざわめいた。鎌田、佐野、田中の本職ボランチ3人が先発。これが意味することは、鎌田を南野、三笘不在の、ワントップ近くでプレーする左シャドーで起用することだ。もともと鎌田は代表で左シャドーでも起用されていたが、昨年9月の米国遠征以降ではボランチで継続的に出場。遠藤の離脱も相まって、W杯はボランチ専任と考えられていた。

 ゴール前で仕事ができる鎌田を左シャドーで起用するということは、序盤から攻撃的に行くというメッセージ。久保不在の右シャドーに、ブラジル戦、オランダ戦などで切り札的存在だった伊東を先発させたことも同様だろう。狙い通り、先制点はゴール前の危険なエリアに侵入した鎌田から。日本のW杯史上最速となる前半4分の一撃で、0-0で試合を進めたかったチュニジアの心を折った。

 森保監督は「大地は今のチーム状況を考えたときに、シャドーに回ってもらい、良さを出してもらうことを考えた」と説明。言うは易しだが、そう簡単にできる采配ではない。4年に1度のW杯、そこでしばらくやっていなかったオプションを「現状の最適解」と考える理由で選択。「直近の安定択」で様子を見たくなるところだが、森保監督の肝が据わっているように感じた。

 振り返れば、初戦のオランダ戦も、米国遠征以降ウイングバックで起用してきた前田を“隠し玉”で左シャドーの先発に抜てき。ボールを保持してくる対オランダの秘密兵器として、前田は期待通り、前線で多くの範囲の守備をカバーしてみせた。スウェーデン戦でも森保監督は、最適解を求めて大胆な決断を下すのか。その采配から目が離せない。(デイリースポーツ・松田和城)

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