サッカーのW杯北中米3カ国大会に臨む日本代表は、14日午後3時(日本時間15日午前5時)に1次リーグF組初戦のオランダ戦を迎える。1次リーグ突破の命運を左右する重要な一戦。8大会連続8回目の出場となる世界ランキング18位の日本は、準優勝3回を誇る同8位の難敵と顔を合わせる。サッカー担当の松田和城記者が、試合のポイント、キープレーヤーなどを分析した。
いよいよ、最高の景色を目指す戦いが始まる。初戦は強力な個をそろえるオランダ。間違いなく1次リーグ最大の壁だ。勝てば勢いがつき、敗れれば一気に暗雲が垂れ込める。試合展開によっては3位抜けを考慮し、引き分けで勝ち点1を狙う戦いも予想される。
日本の狙いはシンプル。強みのハイプレスからボールを奪い、ショートカウンターでの速攻だ。ブラジル、イングランドとの強豪相手にも通用した“いい守備からいい攻撃”。オランダがボールを保持する展開が予想されるだけに、中盤のMF佐野らがボールを奪った瞬間がチャンスとなる。
翻せば、重要となるのは守備。相手の要注意選手には、左サイドの前線でプレーするFWハクポ(リバプール)を挙げたい。直近のウズベキスタンとの国際親善試合では何度も左サイドを抜けだし、カットインからのシュート、または逆サイドへのクロスでチャンスを演出していた。身長193センチの高さも脅威となる。
鍵を握る“ハクポ封じ”。対峙(たいじ)する右センターバックを、森保監督はDF冨安に託すと考えられる。度重なる負傷に苦しめられてきたが、アイスランド戦で代表復帰を果たすと、メキシコ・モンテレイでの事前合宿中のU-19日本代表との練習試合ではチーム最長タイの70分間プレー。指揮官は「想定通りにきている」と、コンディション向上に自信を示しており、絶大な信頼を寄せる冨安を先発させ、いけるところまで引っ張るとみる。
もう一つ、相手のストロングポイントのセットプレー対策も焦点となる。先発予想メンバーの平均身長が180・7センチの日本に対して、オランダの平均は187センチ。フィールドプレーヤーではDFファンダイク(リバプール)ら190センチ超えが4人いるのに対し、日本はゼロと高さで分が悪い。GK鈴木彩を中心にクロス対応、相手マークにおいて集中を切らさず守る必要があるだろう。
気がかりなのが、初戦の3日前に主将のMF遠藤航(リバプール)が離脱した影響だ。チーム内の衝撃は決して小さくないだろう。サポートメンバーの吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)は「些細(ささい)なことが大きな亀裂のきっかけとなりうる」と話す。だからこそ初戦では結果だけでなく、チームとしての結束も問われる。負けだけは回避したいのが正直な思いだ。(デイリースポーツ・松田和城)