三笘薫が流した涙の理由「僕よりも強い気持ちを持っている人への申し訳なさ」「勝たせる存在に」

 敗戦にがっくりの三笘薫(撮影・金田祐二)
 PKで敗れがっくり日本(撮影・金田祐二)
 後半、攻め上がる三笘薫(撮影・金田祐二)
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 「カタールW杯・1回戦、日本代表1(PK1-3)1クロアチア代表」(5日、アルワクラ)

 日本は前回大会準優勝のクロアチアに、PK戦の末、敗れた。4度目の決勝トーナメント挑戦となったが、史上初となる8強入りはならなかった。

 MF三笘の目は真っ赤だった。後半19分に左ウイングで途中出場すると、攻撃を活性化した。だがPK戦では「前日の(練習で)フィーリングが良かった」とキッカーを志願し、2人目を務めたが痛恨の失敗。試合後の取材エリアでは「PKを蹴った責任はある。迷惑をかけたと思います」と涙を流した。

 日本史上初の8強入りを公言してきた森保ジャパン。歴史を塗り替える挑戦に「(これまで)つないできたものがあって、それを受け継ぐ形になって。それを受け継ぐ覚悟ができていたので(PKキッカーに)手を上げた」と決意を振り返る。ただ、結果は残酷だった。

 初出場のW杯では日本の切り札として攻撃をけん引した。スペイン戦では「ミトマの1ミリ」という言葉も生まれたラインギリギリのアシストも見せ、快進撃に貢献。大会を通じて大きなインパクトを残したアタッカーは、涙の理由を問われると「僕よりも、強い気持ちを持っている人への申し訳なさです」と語った。

 ただ、三笘の真っ赤な目は未来を見つめる。今後に向けて「チームを勝たせる存在に、代表でもそういう存在にならないといけない。W杯で活躍できる選手が良い選手、ベスト8に導ける選手だと思います。それを4年間、もう1回いこうと思います」と決意を口にした。

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