“イナズマ純也”で突破 勝って自力進出決める 攻撃偏重なスペイン左サイドの裏
サッカーW杯カタール大会に臨んでいる日本代表の伊東純也(29)=スタッド・ランス=と長友佑都(36)=FC東京=が28日、1次リーグE組第2戦・コスタリカ戦の0-1での敗戦から一夜明け、オンライン取材に応じた。第3戦・スペイン戦(日本時間12月2日午前4時、ドーハ)へ、「勝機はある」と口をそろえた。ボールは握られる展開が予想されるものの、相手の攻撃が左サイドに偏っていることに着目。右サイドの伊東が、カウンターでゴールに迫る戦術を想定した。
伊東の右サイドの攻防がスペインを倒す鍵となる。「どんな相手にも勝機はあると思うし、粘り強くやればチャンスはある」。敵の弱点を攻め、少ない決定機を確実に仕留めにいく。
隙は多くないが、狙いどころが明確にある。ドイツ戦でもファイナルサード(ピッチを横に3分割した場合、相手ゴールにもっとも近い3分の1のピッチ)に12回侵入した相手の左サイドだ。右サイドの5回に対し、倍以上の数字で左に攻撃が偏っていた。実際に先制点の場面も、左サイドバックのアルバが高い位置を取りアシストした。
日本の右サイドを担う伊東は「うまく(相手の)左サイドが上がってきた時に、いい形で(ボールを)取って、その(相手ディフェンスの)裏を取れれば」と、自らのスピードを生かす逆襲のプランを想定。長友も内容は明かさなかったが「明確にウイークポイントというか、隙がドイツ戦でも見えた」と話し、「隙をしっかり突ければ勝機はある」と伊東に呼応した。
実際に日本は初戦のドイツ戦で、イメージ通りカウンターから浅野の決勝点が生まれた。格上相手との対戦では、すでにチーム内でも戦い方の意識は統一されてきた。
「試合(スペイン-ドイツ)を見ていて、ドイツでさえスペインに圧倒されていると感じた」と伊東。スペインは日本が65%ボールを握られたドイツに対して、上回ったた。長友も「スペインのポゼッション(ボール支配率)は非常に完成度が高い」と認めるように、間違いなく日本もボールを保持される展開が予想される。だからこそ、「ラインは高いと思った。そこをうまく突ければ」(伊東)と、よりカウンターでの一瞬のチャンスは逃せない。
日本は第3戦に勝てば自力で1次リーグ突破が決まる。引き分けでも可能性を残すが、負ければ敗退が決まる。「(スペイン戦は)正念場ですね。生きるか死ぬかの戦い。どれだけ強く戦うか、気持ちの強い方が突破できると思う。とにかく覚悟を持って強い気持ちで戦いたい」と長友。もう一度、格上に日本の底力を見せる。
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