「ロシアＷ杯・１回戦、ブラジル２－０メキシコ」（２日、サマラ）

　動じない。厳しいマークを受けても、批判にさらされても、きっちり結果を出し続ける。２点に絡み、ブラジルを８強へ導いたネイマールは「個人としてもチームとしても満足している」と頬を緩めた。メッシ、Ｃ・ロナウドが姿を消した大会で、もう一人のスーパースターが試合ごとに存在感を増している。

　後半６分、左へ流れたＦＷビリアンの低いクロスに滑り込みながら合わせて先制ゴール。４３分には自身のシュートのこぼれ球をＦＷフィルミノが押し込んだ。故障明けで１次リーグ初戦から全４戦にフル出場。完全復活と言っていい。

　接触プレーで大げさに痛がって倒れる姿には賛否が分かれる。メキシコのオソリオ監督には「サッカーにとって恥」と断罪された。それでも「批判も称賛も気にしない。チームを助けるためにプレーしている。ただそれだけだ」と、言い切れるたくましさがこの男にはある。