川島1失点も神がかりセーブ ボール半分以上入るも…ギリギリかき出した

 前半、グロシツキのシュートを好セーブするGK川島(共同)
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 「ロシアW杯・H組、日本0-1ポーランド」(28日、ボルゴグラード)

 日本は0-1でポーランドに敗れたが、大会規定により同組2位で2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を決めた。コロンビアに0-1で敗れたセネガルとともに勝ち点4で、得失点差、総得点、直接対決の結果でも並んだが、警告や退場による「フェアプレーポイント(FP)」の差で上回った。

 牙城は破れた。後半14分の相手FK。ピンポイントで蹴られたボールは、守備陣のマークが外れたDFベドナレクに、フリーで先制点を決められた。GK川島永嗣(35)=メッス=にとってなすすべもなかった失点。険しい表情で、それでも前を見つめた。

 3戦連続の先発出場。守護神として、誇りを取り戻すプレーは見せた。前半32分、MFグロシツキの頭でのシュートに対して横っ跳び。ボール半分以上ゴールラインを越えた状態から、右手1本でかき出す好セーブを披露した。

 「この2試合、チームに迷惑を掛けていた。きょうは自分がチームを救う番だと思っていた。しっかり仕事ができてよかった。一人一人の気持ちがこの結果(16強入り)につながった」

 2戦を終えて好結果を残してきた日本代表の中で、1人批判にさらされてきた。初戦のコロンビア戦は、防げたFKを決められた。2戦目のセネガル戦では、パンチングのミスが失点につながった。この日は右腕にキャプテンマーク。ベンチスタートとなった長谷部に代わって、ゲームキャプテンの大役も任された。そんな期待に応える姿勢を見せた。

 「日本代表の選手としてプレーする中で、批判される覚悟がなければこの場所にはいない。ただ、選手として前の試合よりも、次の試合で何ができるかが大事」

 10年南アフリカ大会から、3大会代表守護神を務める。15年には一時的に所属チームがなくなり、代表から外れる苦境も味わった。それでも常に前を向き続けて今がある。

 「ポーランドには多くのタレントがいる。チームとしてもオーガナイズされている。その中心のレバンドフスキ選手を抑えたい。個の対応も必要だが、組織で守っていきたい」

 後半8分には相手のカウンターから招いたピンチで、抜け出したMFジエリンスキに対して、鋭く飛び出して一瞬早くキャッチ。好判断で失点の危機を未然に防いだ。ギリギリのプレーで日本ゴールを守り続けた。

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