本田 スーパーサブ 初戦コロンビア戦 W杯初のベンチスタートも「開き直る」

 「ロシアW杯・H組、コロンビア-日本」(19日、サランスク)

 サッカー日本代表は17日、ベースキャンプ地のカザンで、冒頭15分間を除く非公開練習で、1次リーグ初戦のコロンビア戦に向けて調整した。戦術練習でMF本田圭佑(32)=パチューカ=は控え組に入ったとみられ、コロンビア戦でのベンチスタートが濃厚。同じくサブ組で切り札として待機することが濃厚なMF乾貴士(30)=ベティス=との“ダブルジョーカー”でコロンビア戦に臨む。日本代表は同日、サランスクに入る。

 降り注ぐうららかな日差しとは対照的に、その表情は苦渋に満ちていた。非公開で行われた戦術練習。関係者によると、本田は控え組に入ったとみられ、コロンビア戦でのベンチスタートが濃厚となった。

 かつて「自分の家」と称したトップ下を香川に明け渡すことになる。「結果にどれだけコミット(責任を持つ)できるかという準備をここまでしてきた」と強気な言葉も発したが、W杯でベンチスタートとなれば本田にとって初めての経験となる。受け入れがたい現実を前に、いつもの覇気は影を潜めていた。

 それでも、過去2大会7試合にフル出場し、2大会連続計3得点を挙げてきた実績は、自身を信じるに足るものがある。「ぶっつけ本番に強い人と弱い人がいる。理詰めではない。しっかり結果を出しにいく、自分ならできると、自分に自信を与えるじゃないが、自問自答しながらやっていきたい」と、言い聞かせるように語った。

 「ポジティブに今の状況を考えている」、「ここまできたら開き直るしかない」。自身の立ち位置を覚悟したかのような言葉を並べた。だが、途中出場で全てを覆すイメージは描けている。

 「究極論、サッカーは最終的には個だと思う。誰かの一振りがゴールに入るかどうかだけ。戦術でゴールは決められない。それを高めるためだけに、自分は欧州に挑戦し続けたと言っても過言ではない」。これまで数々の逆境を乗り越えてきた歩みを、ロシアの地でも繰り返す。

 集大成となるはずだった自身の3度目のW杯を前に、かつてない苦境に立たされた。それでも、日本の勝利を願う心は変わらない。「勝つためにやれることを全部やる。ピッチ内外、その作業は既に始まっている」。存在感を示すべき場所は、決してピッチ内だけではない。

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