アルゼンチン、メッシがPK外して痛恨ドロー「自分の責任」

 「ロシアW杯・D組、アルゼンチン1-1アイスランド」(16日、モスクワ)

 前回準優勝のアルゼンチンが初出場のアイスランドと1-1で引き分けた。後半19分にエースFWリオネル・メッシ(30)=バルセロナ=がPKを失敗するなど、相手の堅守を崩せなかった。1998年フランス大会以来の1次リーグ突破を狙うクロアチアはモドリッチのPKなどでナイジェリアに2-0で快勝し、白星発進。C組で2大会ぶりに出場したデンマークはペルーとの初戦を1-0で制した。

 幾度となく歓喜を呼び込んできた黄金の左足から輝きが消えた。1-1の後半19分、アルゼンチンの絶対的エースが左隅を狙ったPKはややコースが甘く、横っ跳びしたGKに阻まれた。最大の勝機を逃したメッシは「痛恨だった。この結果は自分の責任だ」と顔をこわばらせた。

 トップ下で攻撃の全権を任された。人数をかけて守りを固めるアイスランドに対し、わずかなスペースを突いて11本シュートを放ったが、枠を捉えたのは3本のみ。最後までゴールネットを揺らせなかった。PKは元々得意ではなく、代表、所属するバルセロナで蹴った最近7本のPKのうち、これで4本目の失敗。サンパオリ監督は「PKが決まっていれば勝っただろう」と本音も漏らした。

 タレントぞろいのチームにおいても、守備の役割をほとんど免除される孤高の存在。その分、不発に終われば勝利が遠のく自覚もある。最後のFKを壁に当てて終了の笛を聞くと、思わずボールを大きく蹴り上げて悔しさをあらわにした。

 前回大会はドイツに一歩及ばず準優勝。悲願の頂点を目指す4度目の祭典だが、これでベスト16入りも安泰ではなくなった。大会中に31歳となる背番号10は、「勝って楽になりたかったが、切り替えなければ。残り2試合を勝ちたい」。悲壮な決意をにじませた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカーW杯最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカーW杯)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス