サッカー女子日本代表“なでしこジャパン”の佐々木則夫監督（５４）が２５日、都内の日本記者クラブで会見し、９月にフランスと国際親善試合を計画していると明かしてしまった。指揮官は「フランスは大柄な選手でも身のこなしがいい。日本の大柄な選手は身のこなしはいまひとつなので、参考になる」と断言して協会関係者を慌てさせた。

　まだ、正式発表の段階には至っていない。報道陣から「海外の参考にするチームやライバルはどこか」との質問に、佐々木監督がオフサイドで答えてしまった。発言後は関係者に「フランスとやるのは言ってるんだっけ？」と確認したが、「まだです」とダメ出しされた。慌てて「フランスとやりたいな」と訂正したが、時すでに遅し。会場は笑いに包まれた。

　フランスはＦＩＦＡランキング５位の強豪。ロンドン五輪準決勝では２‐１で辛勝した。なでしこは９月の２２日（長崎）と２６日（フクダ）に親善試合を予定しており、どちらかでフランス戦が行われる。佐々木監督は１５年Ｗ杯へ向けて、「今年の前半はいろんな選手に経験をさせる。Ｗ杯優勝をターゲットにしたチーム作りをする」との方針を示した。